カードローンを解約し完済証明書を発行してもらう手順を解説

カードローンの解約申請をする前に、まず確認していただきたいことが2点あります。
それは

の2点です。

カードローンの返済はすべて終わっていますか？

大前提として、カードローンは借入残高が0円（完済）でないと解約できません。

完済したつもりでも、実は返済が終わっているのは元金だけで、口座にはまだ無利息残高が残っているなんてことはあるあるです。
解約前には必ず、元利ともに返済・支払い済みなのかを確認しておきましょう。

そのカードローン、本当に解約してしまってイイですか？

カードローン契約は年会費無料で毎年自動更新されるので、直近に借り入れる予定がなくても、もしものときに備えて持ち続けることができます。

「お金には困ってないし、もうカードローンは使わないよ」という方は問題ありませんが、「近い将来また必要になるかも・・・」という方は、カードローンを解約せずに持ち続ける選択肢も頭に入れておいて下さい。

カードローンを一度解約してしまうと、あらためて必要になったときにはまた審査申し込みから初めなければなりません。

カードローン利用中に返済滞納などにより金融機関とトラブルを起こした人は、一度解約してしまうと再契約できない可能性があることを覚悟しておきましょう。

解約すべきでないのはどんな人？カードローン解約のメリット・デメリット

カードローンは完済しただけでは解約扱いとなりません。
金融機関とのカードローン契約を終わらせたい場合は、別途解約手続きをしましょう。

といっても、カードローンの解約手続きって何から始めれば良いのでしょうか？

スバリ、カードローンの解約方法には大きく分けて次の3つの方法があります。

この通り、解約手続きは電話、窓口、無人契約機などの媒体からできますが、残念ながらインターネットから解約手続きができるカードローンはありません。

それだけでなく、カードローンによっては無人契約機からは解約手続きができなかったり、窓口では解約手続きができなかったりする場合もあります。

解約方法は金融機関ごとに微妙に異なるので、1社1社順に解説していきましょう。

今回リサーチした9社のカードローン

完済証明書についても調査しました！

完済証明書とは文字通り利用者がカードローンを完済したことを証明してくれる書類です。

カードローンの解約直後に住宅ローンやクレジットカードなどの審査を受ける場合、ローン申込者の信用をはかることを目的として、金融機関からこの完済証明書の提出を求められることがあるのです。

一部には完済証明書を発行していないカードローンもありますが、そういうカードローンでは完済証明書の代わりに解約書の控え、残高証明書、解約証明書、などを発行してもらえます。

完済証明書は、解約したカードローンの運営会社に発行を依頼すればすぐに発行してもらえますが、金融機関によっては発行手数料が必要ですので、解約方法とあわせて確認しておきましょう。

みずほ銀行カードローンの解約方法にある取引店舗とは、カードローンの返済用普通預金口座を作ったみずほ銀行支店のことです。

取引店舗のほかに、その他のみずほ銀行窓口でもカードローンの解約手続きはできますが、手続きを急ぐ場合は取引店舗の利用がおすすめです。

この理由は、解約手続きのなかで金融機関が利用者のカードローン情報を照会するときに、取引店舗に直接解約を依頼するほうが情報照会にかかる時間が少なく済むからです。

みずほ銀行の窓口営業時間は、平日の9時00分～15時00分までで、土日祝日はお休みです。
※一部支店では、この限りではありません。

平日の日中というと仕事や家事で忙しい方が多いと思いますが、お昼休みや休暇を利用して上記の時間に解約手続きをするしかないというのが銀行カードローンの不便なところです。

一方、返済用普通預金口座をインターネット支店で開設した方は、解約は下記のフリーコールにて手続きします。

みずほ銀行カードローンの完済証明書の発行方法

今回調査したカードローン9社のうち、完済証明書の発行手数料はみずほ銀行がもっとも高く、1,620円となっています。

証明書は最短即日で発行してもらえるので、カードローン解約時に合わせて申し込めばすぐに受け取れて便利です。

後日必要になった場合は、フリーコールから依頼をすれば、翌営業日発送でご自宅まで送ってくれます。

みずほ銀行カードローンの詳細について

第二リテールアカウント支店とは、既存のバンクイック利用者への対応をメインにしている三菱ＵＦＪ銀行の支店です。

バンクイック利用者がローンカードを紛失したときや、転職届けをするとき、一括返済したいときなどは、この第二リテールアカウント支店に問い合わせます。

カードローン解約においても同じく、この第二リテールアカウント支店が手続きを担当しているので、バンクイックを解約したい人は下記の番号に問い合わせましょう。

※紛失や盗難に関する問い合わせは、上記の時間に限りません。

第二リテールアカウント支店での解約手続きは電話でできるので、提出書類などは特にありません。
専門スタッフにカード番号や生年月日などを伝えるだけで手続きは完了できます。

三菱ＵＦＪ銀行カードローンの完済証明書の発行方法

第二リテールアカウント支店は、既存顧客だけでなく、過去の顧客の受付窓口としても機能しているので、完済証明書の発行も第二リテールアカウント支店宛てに依頼します。

完済証明書の発行以外でも、例えば三菱ＵＦＪ銀行カードローンを再契約したいときなどは第二リテールアカウント支店に電話すれば対応してもらえます。

三井住友銀行カードローンの店頭窓口は、みずほ銀行と同じく平日9時00分～15時00分が受付時間となります。
※一部の支店ではこの限りではありません。

三井住友銀行カードローンを解約する場合、解約書を提出しなければなりませんので、窓口にて必要事項を記入し提出してください。

三井住友銀行の窓口がお近くにない場合は、郵送でも解約手続きが進められます。
郵送で解約するケースでは、下記のとおり合わせて2回郵送作業が必要なため、解約までに早くても1週間程度はかかると見積もっておきましょう。

三井住友銀行カードローンの解約書はカーボン紙が付いている複写式になっています。
解約書のコピーは完済証明書として利用できますから、控えとして受け取り、大事に保管してくださいね。

三井住友銀行カードローンの完済証明書の発行方法

“三井住友銀行カードローン解約のときに解約書の写しは、完済証明書として使える”
と上でご説明しましたが、完済証明書が複数枚必要なときもあるでしょう。
そんな場合は、店頭窓口で1枚864円で発行できます。

※必ず審査優遇されるわけではありません。

通常の銀行とは違い、ネット銀行のカードローンの解約方法はどうなっているのでしょうか？

今回はネット銀行カードローンのなかでも特に人気の、楽天銀行スーパーローンとオリックス銀行カードローンをピックアップしてリサーチしました。

結果、解約方法・完済証明書の発行方法は両者ともに同じで下記のとおりでした。

楽天銀行やオリックス銀行はネット銀行なので、実店舗を持ちません。
そのため、カードローンの解約手続きはフリーコールへの電話にて行います。

電話手続きのため、解約のやりとりはすべて電話口で終わり、とくに必要書類はありません。

楽天銀行スーパーローンの解約問い合わせは、下記番号の楽天銀行カードセンターにお掛けください。

オリックス銀行カードローンの解約問い合わせは、下記のオリックス銀行カードローン契約後問い合わせ番号から掛けられます。

フリーコールの受付時間は、オリックス銀行カードローンの場合、実店舗をもつ銀行と同じく土日祝日はお休みとなりますが、楽天銀行スーパーローンの場合は年末年始以外は無休となります。

楽天銀行とオリックス銀行のカードローン完済証明書 発行方法

完済証明書の発行手数料は、楽天銀行とオリックス銀行ともに不要です。

プロミスコールは、カードの紛失・盗難についての問い合わせ以外だと、平日の9時00分～18時00分までの受付となっています。

プロミスフリーキャッシングの完済証明書の発行方法

消費者金融に完済証明書の郵送を依頼するケースでは、心配なのが郵便物の差出人名です。
カードローンの利用を家族や知人に内緒にしている方にとっては、消費者金融名義の郵便物が自宅に届くのは気が引けますよね。

しかし、基本的にプロミスだけなく大手消費者金融では郵送物には社名を書かないよう徹底されています。
周囲に黙ってカードローンを利用している方への配慮として、大手消費者金融ではこのような取り組みが行われているのです。

プロミスの場合なら、以下3つの名義から、あなたのお好きな名義を選択できるので心強いです。

SMBCコンシューマーファイナンス（プロミス）の詳細について

アコムの場合は、その他の8社と違い、無人契約機を使って解約手続きができるのが特徴です。

営業時間の短いフリーコールとは違って、24時間営業の自動契約機（むじんくん）なら夜間や土日祝日でも解約できます。

アコムの完済証明書の発行方法

アコムの場合、完済証明書はACサービスセンター名義で発送されます。

アコムの詳細について

上記の消費者金融2社とは異なり、SMBCモビットには有人店舗がありません。
その代わりに、フリーコールの受付時間はプロミスやアコムよりも長く、夜の手続きにも応じてくれます。

SMBCモビットの完済証明書の発行方法

SMBCモビットの場合は、差出人名はMCセンターです。

SMBCモビットの詳細について

レイクには店頭窓口がないため、解約方法は電話手続きのみとなります。

電話での手続きなので提出書類はありません。
電話口でスタッフの質問に答えれば解約手続きは完了します。

レイクお客さま専用フリーダイヤルの番号は下記のとおりです。

レイクの完済証明書の発行方法

メガバンク3社と違い、レイクの場合は完済証明書の発行手数料がかかりません。
実店舗のないレイクでは、証明書の受け取り方は郵送のみとなります。

レイクの詳細について

カードローンの解約後、残されたローンカードや、契約時に交わした契約書などはどう処分すべきなのでしょうか？

まずローンカードについてですが、解約後は他人が悪用できないように使用できないようにハサミで切り、破棄してください。

このとき、必ず磁気部分に刃を入れて下さいね！
なぜなら、磁気部分には、会員氏名やカード番号などの大切なデータが入っているからです。
磁気部分が破損していなければ、そこからデータを盗み取ることが可能ですので注意しましょう。

「カードを捨てる際には磁気部分を破損させる」ということは、ローンカードだけでなく、クレジットカードやICカードなどを解約した際にも言えることなので、覚えておいて下さい。

次に契約書ですが、契約書は店頭窓口もしくは郵送にて金融機関から返却してもらいましょう。

契約書は絶対に返却してもらわなければならないというものではありませんが、契約書が手元にあるということは解約済みであることの証拠にもなりますので、返却してもらうことが無難です。

契約書の返却については、ふつうは金融機関側から説明がありますが、もし解約時に金融機関から説明が無いようであれば自分から返却を申し出ましょう。

返却された契約書は破棄するも保管するも受取人の自由ですが、アトムくんとしては5年間の保管期間を設けてから破棄されることをおすすめします。
なぜなら、カードローンの利用情報は、解約後5年は個人信用情報に残り続けるからです。

返却されたカードローンの契約書を破棄した場合は、個人信用情報からあなたのカードローン利用履歴が消えるまで待ってから破棄するようにしましょう。

なお、初回契約時にWEB上で契約手続きをした人には書面の契約書がありません。

カードローンをWEB契約した方は、データとしての“電子契約書”を使って金融機関との契約を結んでいるので、解約にあたり契約書を返却してもらう必要はありません。

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更新日：2024/03/18

カードローン契約は基本的に自動更新制なので、利用者が「解約したい」と申し出ない限りはずっと契約状態が続くことになります。

すでに完済している人でも、解約手続きを踏まなければ、いつでもまたカードローンを利用できます。

しかし、まれにカードローンから強制解約通知が届き、解約したくなくても解約させられるケースもあります。

強制解約の要因として考えられるのは、上記のような、利用者が契約内容に違反することです。

強制解約の時点でまだカードローン残高が残っているようであれば、とうぜん利用者には返済義務があります。

解約されたからといって返済もチャラになるというわけではありません。

このような利用者の過失による強制解約では、解約ののち金融機関との裁判に発展するケースもみられますから、強制解約通知が来たら、まずは放置せずに金融機関に問い合わせましょう。

カードローンの解約には、解約手数料などは一切かかりません。

解約手続きにかかる時間は5～10分と短く、ほとんどの金融機関では解約にあたり書類を用意する必要はありません。

このように、カードローンの解約手続きは簡単にできるものなので、日中お仕事をされている方は休憩時間を利用して金融機関に問い合わせてみて下さいね。

ただし、1度カードローンを解約してしまうと、再び利用するに当たってはまた一から審査や在籍確認を受けなければなりません。

カードローン解約のデメリットもしっかり踏まえた上で、解約するか引き続き利用するかを決断しましょう。