AGビジネスサポート「事業者ローン」の審査は甘い?審査の流れと落ちた理由を検証

更新日:2024/04/08

AGビジネスサポート「事業者ローン

法人企業や個人事業主のみを対象に、事業性融資を専門としていることで人気のAGビジネスサポート株式会社は、大手消費者金融のアイフルグループに属しています。

AGビジネスサポート株式会社の金融商品の中で、無担保・無保証で事業資金調達を目的とした融資を行っているのが事業者ローンです。

AGビジネスサポート「事業者ローン」は、ノンバンク系のビジネスローン会社なので、銀行とは違った審査結果を期待しやすいのが特徴です。

何としても事業資金を調達したい人にとって、審査に落ちている場合ではありません。

審査に落ちないようにするにはどうしたらいいのか、審査の流れや落ちないための対処法、注意点などを紹介していきます。

この記事の監修
ファイナンシャルプランナー 飯田 道子 氏
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海外生活ジャーナリスト兼ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)。
金融機関勤務を経て96年FP資格を取得し、現在は各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなう。海外移住にも対応し、特にカナダや韓国への移住や金融・保険情報が得意。

AGビジネスサポートの審査の流れ

AGビジネスサポートの申込みから審査の流れは以下のようになります。

申し込みから審査の流れ
  • WEB審査の申込
  • 仮審査
  • 必要書類の提出
  • 本審査
  • 融資開始

WEB審査への申し込みは、スマホからでも簡単にできます。

まず仮審査が行われ、通過すると連絡が来るので、次に必要書類を提出します。

本人確認書類や決算書などの必要書類は、郵送、メール、FAXの3つから送付方法を選べますが、融資開始をなるべく早めたいのであれば、メールかFAXをおすすめします。

融資開始までの期間は、公式サイトには最短翌日融資としています。

ですのでAGビジネスサポートとの契約完了・融資開始までに必要な時間は翌日以降になると考えておいた方が良いでしょう。

銀行などで事業資金融資を申し込んだ場合、1週間から長ければ1か月程度の時間を要することもあるため、審査スピードはかなり早いと言えます。

急な運転資金の調達にも便利です。

ただ、仮審査で受かっても本審査で落ちることもあります。提出書類に記入漏れが無いか、必要書類はすべて揃っているかなど、契約手続きを手間取らせないためにも、書類提出はしっかりと確認してから行ってください。

AGビジネスサポートの2つのローンの違い

AGビジネスサポートの取り扱う事業者ローンは、さらに2つのローンタイプに分かれています。

事業者ローンのタイプ
  • 一括貸付を行うビジネスローン
  • 限度額の範囲で何度も利用できるカードローン

不動産担保や保証人の設定は原則必要なしという点や、金利が利用限度額により決められるなどの条件はどちらも同じです。

法人は連帯保証人が必須です。

2つの違いについて、詳しく説明していきます。

ビジネスローンとカードローンの特徴

ビジネスローンは一般的な事業者向け融資で、一度に希望金額を借り入れ、その後は返済のみを行うローンです。住宅ローンやマイカーローンと同じように、目的に合わせて金額を借り、返済方法は銀行口座引き落としです。

カードローンは、一定の限度額の範囲であればコンビニATM(セブン銀行ATM)を使い自由に借り入れ・返済ができます。

ただし新規利用者の場合、借入限度額の上限が低くなり、500万円までとなります。希望限度額がそれ以上になる場合は、カードローンは不向きです。

安全に、今必要な最低限のお金だけを計画的に借りたいという方はビジネスローン、事業の状況に応じて細かな借り入れを行いたい方はカードローンを選択すると良いでしょう。

自分の必要な融資には、どちらの方がマッチしているのかをしっかりと判断しておくのも、審査に通る大事なポイントです。

AGビジネスサポートの2つの事業者ローンを表にまとめたので、確認しておいてください。

AGビジネスサポートの2つの事業者ローン
ビジネスローン カードローン
融資対象者 法人または個人事業主
融資対象者年齢 満20歳~満69歳まで(申込時) ※法人のお客様:75歳まで(申込時)
※個人事業主のお客様:69歳まで(申込時)
契約限度額 50万円~1,000万円 1万円~1,000万円 ※新規取引時は上限500万円
契約利率(実質年率) 年3.10%~18.0% 年5.0%~18.0%
遅延損害金(実質年率) 年20.0%
担保 不要
保証人 原則不要
※法人の場合は代表者に原則、連帯保証をお願い
返済方式・期間・回数
  • 元利均等返済:最長5年(60回以内)
  • 元金一括返済:最長1年(12回以内)
元金定率リボルビング返済:最長8年4か月(100回以内)
必要書類 【法人の場合】

  • 代表者本人の確認書類
  • 決算書

※その他必要に応じた書類

【個人事業主の場合】

  • 本人の確認書類
  • 確定申告書
  • 当社所定の事業内容確認書

※その他必要に応じた書類

契約時締結費用 印紙代(実費)
FP飯田道子先生
専門家からの一言 Financial Planning Office Paradise Wave 代表 / 飯田 道子
ビジネスで借入をするときは、融資まで、ある程度の時間を要するのが一般的です。ただし、AGビジネスサポートなら、最短で翌日から借入可能。まさにピンチのときの救世主と言えるのではないでしょうか。法人の他、個人事業主も借りることが可能ですが、法人と個人事業主では融資条件が異なるため、あらかじめ確認するようにして下さい。

AGビジネスサポートの審査基準

AGビジネスサポートは「経営が赤字」とか、「会社ができてから間もない」という理由だけで審査に落とされることはありません。

極端に言えば、経営が赤字でも審査に通過する可能性が高いです。

公式サイトにもしっかりとその旨が明言されています。

赤字決算でも可能か

赤字であっても、経営者の目線に立ち、今後の事業拡大計画や、過去数年間と比べて決算内容が改善されている点を考慮して審査してくれます。

またAGビジネスサポートは総量規制の対象外なので、年収の3分の1を超える契約額での融資を受けられます。

ただし開業前の資金調達が目的の場合は対象外であり、業歴は1年以上あることが条件とありますので、条件をしっかりと確認してください。

赤字決算の場合は審査時間が長くなる可能性大

事業資金の審査は、大別すると定量評価と定性評価に分けられます。

定量評価と定性評価
定量評価
  • 決算など、過去の経営を数値で具体的に表せるもの
  • 決算書のような必要書類があるため評価がしやすい
定性評価
  • 事業内容や市場環境、経営者の資質など数値で具体的に表せないもの
  • 明確な審査基準がなく評価するのが難しい

事業が順調であれば、定量評価(具体的な数字で表す計画的数値達成)で判断できます。

しかし赤字があると定量評価だけでは判断できないため、定性評価(目に見えない努力や力量)を審査に加えることになります。

そのため、審査時間が長くなる可能性が高いです。

信用情報にキズがないことが重要

お金の借入れで何より重要視されるのは、やはり信用度になります。AGビジネスサポートももちろん例外ではなく、最低限満たしておきたい審査基準は信用情報に傷がないことです。

貸金業者が審査を行う際、申込者がお金の管理をしっかりできる人かどうかを判断するために、信用情報を使います。

返済を3か月以上延滞、債務整理をしたなどの金融事故情報があると、審査で落ちてしまいます

AGビジネスサポートの場合は特に、アイフルとライフカードでの返済トラブルには注意が必要です。

アイフルはAGビジネスサポートの保証会社であり、ライフカードはアイフルグループの企業が提供しているサービスとなるためです。

どちらかで延滞した経験がある場合、AGビジネスサポートの審査が不利になる可能性が高くなります。

FP飯田道子先生
専門家からの一言 Financial Planning Office Paradise Wave 代表 / 飯田 道子
赤字でも審査に通過できる可能性があるため、経営者にとっては魅力的な商品となります。とはいえ赤字の場合、通常の審査時間より長くかかる傾向があります。余裕を持って申し込むことが大切です。一般的なビジネス融資との違いは、開業前の資金用途には利用できず、事業歴が1年以上あることが求められているということです。開業前なら、創業者向けの融資等を検討すると良いでしょう。

審査で好印象を与えるには

ポイントのイメージ

AGビジネスサポートの審査項目から、見られるポイントを予測できます。

申請に必要な書類に記載する項目は以下です。

申請に必要な書類に記載されている項目
  • 年商
  • 創業年数
  • 他社借り入れ
  • 居住区分
  • 居住年数
  • 所有不動産

審査に通るために、すべてで有利な条件を揃える必要はありませんが、それぞれの項目に関してどこを重視しているのか説明していきます。

年商は多いほど有利

年商とは、個人向けカードローンでいうところの年収にあたります。言うまでもなく、年商が高い会社であるほど審査では有利です。

その理由は、売上・利益が高い会社であれば返済に困る可能性は低くなるからです。

創業年数は長いほど有利

長い間会社が経営できているのは、経営が安定していることの証明でもあります。

また年数が長ければ、経営を続けられるだけの収入があると考えてもらえることにもつながります。

先程も少し触れましたが、AGビジネスサポートでは業歴1年以上を融資対象にしているので、事業を始めて1年未満の人は申し込むことができません

ただし開業ではなく業歴となっていたり、創業と設立の区別をつけていないことに注目です。

会社を設立する前に個人事業主として活動していた年数があるなら、創業年数には個人事業主として活動していた年数も含めて提出してください。

もし、創業は1年未満ですが、業歴は1年以上ということであれば、AGビジネスサポートのビジネスローンへの申込みが可能です。

他社借り入れ状況は少ないほどいい

会社としての借金だけでなく、経営者個人でも他社に借り入れを残していると審査で不利になります。

他社借り入れは少ないほど有利で、できればゼロが理想的です。

申し込み前までにどうしても完済できないのであれば、他社借り入れの件数を整理し、1件でも減らしてから申請するようにしましょう。

居住区分は持ち家が有利

住居の種類から判断されるのは、連絡のつきやすさです。

貸金業者は、融資した相手の行方が分からなくなることは絶対避けたいと考えています。

万が一返済が滞った場合のことを考慮すると、住居が持ち家であれば連絡がつきやすく、逃げられる可能性も低くなると判断しています。

一般的に、審査の評価としては、持ち家>賃貸>公営住宅・下宿の順番で有利になります。

居住年数が長いと安定しているとみなされる

同じ住所に住んでいる年数が長いことも、審査では有利になります。

長年同じところに暮らしているのであれば、賃貸であればその年数分の家賃を払い続けていることになるため、信用度が高くなり、返済能力もあると評価されます。

居住年数は、先ほどの住居の種類とは関係なく評価されるので、持ち家に住んでいない人は居住年数の長さでアピールしましょう。

所有不動産は持っていれば高評価

所有不動産とは持ち家のことではなく、家賃収入などの収入が見込める不動産のことを指します。

不動産からの収入が会社の収入にプラスされるので、より返済能力が高いと評価されます。

FP飯田道子先生
専門家からの一言 Financial Planning Office Paradise Wave 代表 / 飯田 道子
審査で見られる6つのポイントは、いずれも重要なものばかりです。年商(収入)と創業年数は申し込み時点で変えることはできませんが、居住区分や居住年数は自分で調整することはできます。賃貸よりも持ち家の方が審査に有利になると言われています。とはいえ、賃貸であっても居住年数が長いと、審査で有利に働くと言われています。引っ越しの予定があるときには、融資を受けた後にする等、調整すると良いでしょう。

審査の申請で絶対にしてはいけない3つのこと

注意点のイメージ

一般的なビジネスローンで審査落ちする理由は、以下の3つとなります。

それぞれについて、詳しく説明していきます。

ウソの記述をした

ここでいうウソは、誤字脱字のようなケアレスミスではありません。多少の誤入力程度であれば、訂正を求められるだけなので、審査落ちに直結することはないでしょう。

年齢や住所、経営会社の事業計画や資金繰りなどの内容に間違いがあると、正確な審査を行うことができません。

会社をよく見せようとして、意図的な虚偽記載が発覚した場合、詐欺の恐れがあるとされて審査落ちします

また、架空の社名で申込んでもその嘘は必ずバレます。

虚偽は明らかに不正申し込みとみなされ、審査落ちするだけでなく二度と申し込み直せなくなる恐れもあります。

会社の経営が不安定

事業者向けのビジネスローンでは、会社の経営状況が安定していないと審査落ちしてしまう可能性が高いです。

経営状況の良し悪しは、仮審査後に提出する事業計画書や、資金繰り表などで判断されます。

AGビジネスサポートでは、赤字でも審査に通ると公式に明言していますが、やはり限度はあります。

例えば赤字決済が3期連続などの場合には、審査に通らない可能性が高くなります

複数社に同時申し込みをしている

資金繰りが厳しく審査に通らないかもしれないから、とりあえずいくつかの会社に…などの理由で、短期間のうちにAGビジネスサポート以外にも複数社申し込んではいけません。

上記は申し込みブラックと呼ばれており、お金に困っている印象を与えてしまいます。

審査に通らないどころか、いわゆるブラックリスト入りしてしまうのです。

一般的な無担保ローンの場合、1か月以内に4社以上申込している人は、申込ブラック扱いされてしまいます。

AGビジネスサポートのように、最短翌日融資となっている会社の場合、急ぐあまり審査完了まで待ちきれずに他社にも申し込んでしまいがちですが、焦ると融資が遠のくので、ここは我慢が必要です。

FP飯田道子先生
専門家からの一言 Financial Planning Office Paradise Wave 代表 / 飯田 道子
ウソでなかったとしても、間違った記載をすると審査に落ちてしまう可能性があります。もちろん会社の経営が不安定な場合は、審査に通ることは難しいでしょう。なかでも最も「やってしまいがちな失敗」は、複数社に同時に申し込んでしまうことです。どうしても資金調達をしたいという思いは分かりますが、複数社に申し込む=それだけ困っているという印象を与えるため、メリットはありません。1社ずつ慎重に対処していきましょう。

まとめ

AGビジネスサポートは、ネットでスマホからでも申し込みができ、無担保で最短翌日融資が可能、赤字決算でも融資可能など、比較的審査が甘い印象のあるビジネスローンです。

それでも、やはりなんでもアリというわけではなく、審査落ちすることもあります。

例えば虚偽記載や、短期間の複数社申し込みなど、絶対にやってはいけないことをしてしまうのは問題外です。

また、使用目的が事業資金であることや、業歴1年以上などAGビジネスサポートか定めている最低限の条件も満たしている必要があります。

その上で、一番重要になるのは「お金を貸しても大丈夫」と思わせる信用度になります。

好印象を与えられるポイントがあれば積極的にアピールし、提出書類や契約書類に関しても不備が無いようしっかり確認を行い、信用できる人物であることを印象付け審査に臨みましょう!

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