ロードバイク購入のための資金の調達方法とロードバイクローンについて徹底解説

更新日:2024/04/03

ロードバイクローン

「現在お金がないがロードバイクを購入したい」
「ロードバイクローンを利用したいけど審査が心配だ」

という人はロードバイクローンの利用を検討してはいかがでしょうか?

ロードバイクローンを取り扱っている会社は以下のとおりです。

ロードバイクローンを取り扱っている会社
  • ロードバイク購入ローン(スルガ銀行)
  • ワイズローン
  • 自転車ローン(イオン銀行)
  • つくばロードバイクローン(筑波銀行)

「ロードバイクローンを利用したいけど審査が不安」

このような不安からロードバイクの購入やロードバイクローンの利用に踏み切れない人も多いでしょう。

そうした人が安心してロードバイクの購入やロードバイクローンの利用ができるよう、この記事では購入費の手当ての方法とロードバイクローンの審査について徹底解説をします。

この記事の執筆
2級FP技能士 田中 宏一郎 氏
アトムくん編集長_田中
2級FP技能士。これまでに5社の消費者金融カードローン(アコム・プロミス・アイフル・SMBCモビット・LINEポケットマネー)、3社の銀行カードローン(楽天銀行スーパーローン・三井住友銀行カードローン・みんなの銀行ローン)と契約。過去には父の借金で一家離散を経験するも、奨学金のおかげで大学進学。奨学金の完済と同時に住宅ローンの返済がスタート!借金の酸いも甘いも知るアトムくんの編集長。
この記事の監修
ファイナンシャルプランナー青野泰弘 氏
FP青野先生
1964年静岡県生まれ。同志社大学法学部卒業後、国際証券に入社。
その後トヨタファイナンシャルサービス証券、コスモ証券などで債券の引き受けやデリバティブ商品の組成などに従事した。2012年にFPおよび行政書士として独立。
相続、遺言や海外投資などの分野に強みを持つ。2017年 日本FP協会 「くらしとお金の相談室相談員」 2018年 日本FP協会 「広報スタッフ」【保有資格の詳細】行政書士CFP®日本証券アナリスト協会認定アナリストプライマリープライベートバンカー

ロードバイクの購入に必要な初期費用はいくらか

ここではロードバイクについての説明とともに、それを初めて購入する際に必要な費用について解説します。

この費用のことは初期費用と言い、初めてロードバイクを購入する際に必要な費用です。

ロードバイクとは

ロードバイクは、もともとはロードレースで使用するために作られた自転車で、走りに特化した本格サイクリング向けのスポーツ自転車です。

ロードバイクの画像

一日に数百キロメートルの長距離・傾斜が急で険しい坂道・石畳などの悪路での走行などを考慮して作られています。

一般的な自転車とは異なり、走行に必要のない泥よけや、スタンドなどは装備されていません。

タイヤの幅は狭く、高圧で空気を入れることで路面との摩擦抵抗が軽減できるよう工夫がなされています。

またハンドルはドロップハンドルと呼ばれる形状で、サドルの位置や高さは乗り降りよりこぎやすさを求めるセッティングです。

つまりロードバイクは利便性を排除し、より速くより遠くへ走ることだけを追求した自転車と言えます。

レベル別のロードバイクの価格

ロードバイク本体の価格には、2万円前後から100万円以上までといった大きな幅があります。

価格差の要因は、フレーム素材

素材にはクロモリ・アルミ・カーボンなどがあり、カーボンを使用したロードバイクが特に高価格です。

購入するロードバイクの価格帯について、一般的にはロードバイクの経験や技能のレベルによって異なりますので紹介しておきます。

経験や技能のレベル 価格帯
初心者の場合 10万~20万円
中級者の場合 20万~100万円
上級者の場合 100万円以上

必要最低限のアイテムと価格

ロードバイクで走るうえで必要最低限のアイテム(法律や身を守るために必要なアイテムを含む)とその価格は、次のとおりです。

なお価格・料金で表示しているのは、初心者向けアイテムの目安と受け止めてください。

またロードバイクの本体価格は、ネット上では1.8万円から輸入バイクで200万円近い金額です。

しかしここでは、初級者のレベルの一般的な購入価格帯である10万~20万円の価格を使用しています。

アイテム 価格・料金
ロードバイク本体 10万~20万円
フロントライト 1,000~6,000円
リア・ライト 1,000~4,000円
ベル 1,000~3,000円
ペダル 3,000~5,000円
ヘルメット 6,000~1万5,000円
グローブ 2,000~8.000円
カギ 1,500~5,000円
空気入れ 3,000~4,000円
予備チューブ 1,000~1,500円
携帯工具 1,000~2,000円
防犯登録 500円

赤文字のアイテムは、法律や条例で義務付けられています

一番低価格のアイテムでそろえた場合の初期費用は121,000円です。

初期からあると便利なアイテムの価格

ロードバイクで走るうえで必要最低限のアイテムや法律や身を守るうえで必要なアイテムと費用に続いて、そろえておけば便利なアイテムを列挙して紹介します。

アイテムと価格は下表のとおりです。

アイテム 価格・料金
サングラス 5,000〜1万5,000円
シューズ 8,000〜1万5,000円
レーシングパンツ 7,000~1万2,000円
チェーンオイル&クリーナー 1,000〜3,000円
ディスプレイスタンド 1,000〜2,000円
ボトルゲージ 800〜1,500円
ブレーキアーチ 8,000〜1万2,000円
サイクルコンピューター 4,000〜4万円
アーレンキー(六角レンチ) 1,500〜3,000円

上記をすべてそろえた場合の費用は36,300円です。

2つの表の全アイテムを購入するとすれば、総額で157,300円の初期費用を準備しなければなりません。

「初期費用で15万円もかかるのか」と思った人もいるでしょう。

次にロードバイクの初期費用を抑える方法について紹介します。

初期費用を抑える2つの方法

ロードバイクの初期費用を抑える方法は次の2つです。

初期費用を抑える方法
  • 本体価格の安いロードバイクを購入する
  • 装備などのアイテムは必要最低限に抑える

この2つの方法を解説します。

本体価格の安いロードバイクを購入する

ロードバイク本体の価格は、2万円弱から200万円を超える輸入品まで販売されています。

したがって低価格のロードバイクを購入すれば、初期費用を簡単に抑えられるのです。

初期費用を抑えたい人は事前に予算を決めておき、それより高いロードバイクを買わないようにしましょう。

装備などのアイテムは必要最低限に抑える

せっかく購入するのだから、将来的に必要なものやあると便利なものもそろえておきたいと考える人は多いでしょう。

しかし少しでも初期費用を抑えたいのであれば、走らせるうえで必要最低限のものだけをそろえます。

初めてロードバイクを購入する人の大半は街乗りやサイクリングで使うことが目的ですから、その目的を達成できればいいのではないでしょうか。

使っていて必要性を感じるアイテムがあればそのときに応じて、購入するかどうかを検討するようにしましょう。

FP青野泰弘先生
専門家からの一言 青野行政書士事務所 / 青野泰弘
ロードバイクを購入するためには、結構な金額のお金が必要になります。安く始めることもできますが、本格的に始めたいと思っているのなら、初期投資はしっかりお金をかけたいものです。安いものを購入したのはよいが、物足りなくなってすぐに買い替えたりすると、最初の投資が無駄になってしまします。自分の本気度がどの程度あるかをしっかりと把握して、予算を決めていくのが重要になります。

ロードバイク購入の資金を調達する方法

ロードバイクを購入するためには、費用を調達しなければなりません。

ここでは手持ちの資金では足りない人のために、いろいろな資金の調達方法を解説します。

解説する資金の調達方法は以下の4つです。

それでは解説します。

クレジットカードの利用

比較的利用される可能性が高いのは、クレジットカードの分割払いで資金を調達方法です。

支払いの時にカードを提示すれば利用手続きは完了することから、利用方法はいたって簡単と言えます。

ただしクレジットカードの分割払いの問題は、一括払いにはない金利が発生することです。

一般的なクレジットカードの平均的な金利は13.0~15.0%ですから、一桁台金利の銀行の目的別ローンなどに比べると高いのが難点と言えます。

カードローンの利用

カードローン使途が自由で、担保や保証人が不要なうえに融資のスピードが早いことがこのローンを利用する際のメリットと言えます。

しかしカードローンを利用した場合に注意しておかなければならないのは、借入先の銀行や消費者金融に対して借入額に応じた金利を上乗せした返済が必要なことです。

保証人を立てられないことでロードバイクローンの利用ができない人には、低金利で利用しやすいカードローンの利用を検討してみることをおすすめします。

フリーローンの利用

フリーローンは契約した全額の融資を一度に受け取ることから、その時以外にローンの利用はできません。

このローンは主に銀行で取り扱われている商品ですが、一部の信販やクレジット会社などでも提供しているところがあります。

1回の利用で借りられるのは1回だけで、再び利用したい場合は再度申し込みと審査を受けることが必要です。

なおフリーローンは金利が比較的高く設定されていることや融資実行までに時間がかかることから、急いで資金調達する場合にはあまり適していません

ロードバイクローンの利用

ロードバイクローンはカードローンやフリーローンとは違い、使途が限定された目的ローンの1つです。

このローンを利用すれば、ロードバイクやその他の自転車の購入やパーツの購入などの費用が借りられます

なお使途については、ローンによってはメンテナンス費を認めるなど幅広く設定されていますし、限度額が800万円以上のものもあり利用しやすいローンです。

ロードバイクローンは原則として保証人を立てることを求められますが、銀行のロードバイクローンの場合には保証会社が準備されています。

このような資金調達の方法もある

ロードバイクの購入に必要な資金を調達する方法には、クレジットカードやローンの利用以外にも次のような方法が選択されることもあります。

資金の調達不法
  • 身内から借金をする
  • 不用品を販売して資金調達する
  • 空いた時間に副業をする
  • 保険の解約や見直しをする

これらの方法は資金調達に時間がかかることから、ロードバイクをすぐには購入できません。

ロードバイクは生活必需品ではなく趣味で使う商品ですから、全額をローンに頼るのではなく一定額は自分で準備したいものです。

そうしたことから購入を急がない人には、上記の資金調達にも取り組むことをおすすめします。

FP青野泰弘先生
専門家からの一言 青野行政書士事務所 / 青野泰弘
ロードバイクの購入は、通常10万円以上の資金が必要となるため、全額を一度に準備できないときには、ローンなどで購入することもできます。ただしクレジットカードを使ったり、ローンを使ったりすることは、将来のお金を使うことですので、しっかりと返済できる計画がない場合には、利用しない方が良いでしょう。できる限り、お金を貯めてから、購入するようにしましょう。

ロードバイクローンとは

ここからはロードバイクの購入資金を調達する際に便利で有効な、ロードバイクローンについて解説します。

特にロードバイクローンの審査については詳しく解説しますので、ロードバイクローンの利用を考えている人はしっかりと読み進めてください。

ロードバイクローンの特徴

ロードバイクローンはロードバイクの購入などの費用を金融機関やショップが融資し、融資を受けた金額と金利を分割で返済するローンです。

名称どおりロードバイク関連のローンで、目的ローンの1つとして提供されています。

提供している金融機関などによって違いはありますが、ロードバイクローンの特徴の1つは使途が下記のように幅広く設定されていることです。

ロードバイクローンの使途
  • ロードバイクにかかる費用全般
  • クロスバイクやその他の自転車の購入費用
  • 部品や備品などの購入費
  • メンテナンス費
  • 自転車ローン借り換えの資金

またロードバイクローンの中には、限度額が500万円や800万円といったものが提供されていますので、高額なロードバイクの購入にも十分対応できます

ロードバイクローンを選ぶときの3つのポイント

ロードバイクローン選びを誤らないためには、次の3つのポイントを押さえることが必要です。

ローン選びのポイント
  • 設定金利
  • 年齢制限
  • 保証人

このポイントを1つずつ解説します。

設定金利

カードローンやフリーローンでは、金融機関の種類ごとに金利が設定されています。

しかしロードバイクローンの金利は、そうした金融機関の種類ごとの特徴は見られないようです。

したがってロードバイクローンを選ぶ際は、金融機関の種類にとらわれる必要はありません。

単純にいくらの金利が設定されているかを、個々のローンごとに確認します。

ロードバイクローンの中には1%と驚くような金利の商品がありますので、じっくりと設定金利を比較検討することが重要です。

年齢制限

ロードバイクの購入希望者の中には未成年の人もいるでしょう。

未成年の人は、原則ロードバイクローンの利用はできません

つまり契約時の年齢が20歳以上であること、という年齢制限が設定されているのが一般的です。

しかしショップの中には親を保証人に立てることを条件に、年齢制限を18歳以上(高校生を除く)で運用している商品があります

したがってローン選びの際には、年齢制限についてシッカリとチェックしてください。

保証人

ローンを契約する際には、原則として保証人を立てる必要があります。

収入のない人や学生や未成年などの申し込みを認めているロードバイクローンであっても、保証人を立てなければ申し込めません。

しかし銀行が提供するロードバイクローンでは、保証人を立てる必要がないのが一般的です。

銀行が提供するロードバイクローン以外に申し込む際は、保証人の必要性とともに親の同意書の必要性も事前確認しておきましょう。

FP青野泰弘先生
専門家からの一言 青野行政書士事務所 / 青野泰弘
ロードバイクローンはロードバイクの購入及び付属品の購入に資金使途が定められた目的ローンです。ロードバイク本体以外の付属品もローンの対象ですので、どうしてもそろえておきたいものは合わせて購入できるようにしましょう。ただし、目的外の使用をすると資金の返済を求められるので注意してください。また通常のローン同様に、金利、年齢制限、保証人などの項目がありますので、きちんと調べてから借りるようにしましょう。

ロードバイクローンの審査について

金融機関が提供するロードバイクローンの申込みから融資が実行されるまでの審査の流れは、カードローンなどの審査とほぼ同じです。

まずはロードバイクローンの基本情報と、はじめてロードバイクを購入する際の初期費用を解説します。

ロードバイクローンの審査や基本情報
  • ロードバイクローンの審査基準
  • ロードバイクローンの申込条件
  • ロードバイクローンの必要書類
  • ロードバイクローンの限度額
  • ロードバイクローンの金利

ロードバイクローンの審査基準

ロードバイクローンの審査基準は、公開されていません。

しかし審査はカードローンなどと同様に、申込者に安定した収入があり確実に返済できる申込者かどうかを判断するために行われます。

したがって審査では、次のような審査項目が重視されると言えるでしょう。

重視される審査項目
  • 信用情報
  • 安定収入(勤続年数・職業)
  • 他社借入残高(借入件数)
  • 在籍確認

なお審査される項目は職業・勤務先・雇用形態・年収などの属性情報と、他社借入・借入残・取引履歴・事故情報などの信用情報の、2つの情報項目です。

それらのすべてを点数化し、基準点数を超えていれば審査に通りますが超えていなければ審査に落ちます。

審査は厳しいのか

ロードバイクローンの審査の難易度は、カードローンなどよりも高いと言えます。

というのもロードバイクローンは金利が低いことから、比較的慎重な審査が行われているからです。

また保証人や担保を必要としないことも、審査の難易度を高くさせている要因と言えるでしょう。

とはいえ現在の信用情報や借入状況に問題のない人にとっては、審査落ちを心配するほどのことではありません。

学生やフリーターには不利なのか

なお学生やフリーターは不利になりやすいと一部に言われていますが、年齢が20歳以上で安定した収入があれば、不利な扱いを受けることはありません

安定した収入とは高額な収入ではなく、定期的で安定した収入のことです。

したがって月々の返済に充てられるだけの収入があれば、アルバイト収入でも問題はありません。

ロードバイクローンの申込条件

ロードバイクローンに限らずローン商品には、申込みに関して次に示すような年齢と収入の条件が設定されます。

年齢が20歳以上で65歳未満、かつ安定した収入のある人

このような条件を基本としながら、ローンによっては次のような条件が設定されています。

対象者
収入があっても学生を適用外にしているローン 年齢が20歳以上(学生を除く)で65歳未満
年齢を18歳以上に設定しているローン 年齢が18歳以上(高校生を除く)で70歳未満
安定した収入とは異なる表現のローン 定職に就いている人、アルバイトなどで一定の収入を得ている人

未成年や収入のない成人を対象に、このような条件を設定しているローンがありますので、申込条件が理解しにくい場合は窓口に問い合わせることをおすすめします。

ロードバイクローンの必要書類

一般的には、次の2種類の書類提出を求められます。

ロードバイクローンの必要書類
  1. 本人確認書類(免許証・顔写真付き身分証明書・保険証・住民票など)
    ※学生および未成年の申込みを認めているローンの場合は、保証人の本人確認書類が必要です。
  2. 使途を確認できる資料(見積書やカタログのコピー・領収書など)

 これら以外に、契約に当たって融資振込先の通帳のコピーや届出印を求められる場合があります。

なお50万円超の融資を申し込む場合には、次の書類を提出しなければなりません。

事前に用意しておくと良い書類
  • 源泉徴収票
  • 給与明細書
  • 住民税決定通知書
  • 納税通知書
  • 確定申告書 など

続いてロードバイクローンから借りられる限度額について解説します。

ロードバイクローンの限度額

各ロードバイクローン上限の限度額を設定していますが、設定している限度額だけ借りられるわけではありません。

ロードバイクローンで借りられる金額は、申込者の審査内容によって異なります

ロードバイクローンが提示している限度額は、会社が融資できる限度額です。

実際に借りられる金額ではないので誤解しないようにしましょう。

ロードバイクローンの金利

ロードバイクローンの金利はカードローンやクレジットカードの分割払いよりも金利は低く設定されています。

実際にどのくらい差があるのか見てみましょう。

ローン商品 金利
ロードバイクローン※1 年3.0125%~6.0825%
消費者金融カードローン※2 年3.6%~17.96%
銀行カードローン※3 年2.8%~13.95
クレジットカードの分割払い※4 年11.575%~14.4675%

※1スルガ銀行、ワイズローン、イオン銀行、つくばロードバイクローンの平均金利
※2プロミス、アコム、レイク、SMBCモビット、アイフルの平均金利
※3みずほ銀行カードローン、楽天銀行スーパーローン、りそな銀行カードローン、イオン銀行カードローンの平均金利
※4三井住友カード、楽天カード、dカード、イオンカードの平均金利

また銀行が提供しているロードバイクローンの多くは、下限金利も上限金利も1桁台で設定されています

さらに販売ショップのなかには金利が1%や0%のローンもあることから、ロードバイクローンを利用すれば、無理をしないでも希望するロードバイクを購入できる可能性のです。

FP青野泰弘先生
専門家からの一言 青野行政書士事務所 / 青野泰弘
ロードバイクローンに申し込む際には、審査がありますので、審査基準に適合することが大切です。他社の借り入れがあったり、過去に支払いの延滞したりなどの記録があると、金額が制限されたり、借りられないこともあります。金利はカードローンなどに比べて低めに設定されていますので、ロードバイクを購入する目的があるのであれば、ロードバイクローンを使った方が、返済負担は少なくすみます。

利用者の多い2つのロードバイクローン比較

ここまでロードバイクローンの概要を見てきましたが、ここでは多くのロードバイク購入者から支持されてきた2つのロードバイクローンを比較してみます。

1つは銀行が提供するロードバイクローンの先駆けとも言える、スルガ銀行のロードバイクローンです。

もう1つは、日本で最大級のスポーツサイクル専門店のワイズロードのスペシャルローンです。

スルガ銀行 ワイズロード
使途 ロードバイク本体やパーツ購入などのロードバイクにかかる費用全般 ワイズロードの店舗で取り扱っているロードバイク本体・ウエア・アクセサリーなどの商品の合計金額3万円以上の購入
申込条件

次の条件を満たす個人の方

  • 契約時年齢が20歳以上65歳未満
    (目的ローン完済時のご年齢は70歳以下)の方
  • 安定した収入があり継続した取引が見込まれる方
  • 購入金額が合計3万円以上
  • 18歳以上である
  • 店頭での支払い
限度額 10万~800万円(1万円単位) 3万円以上の購入から利
(店内スタッフの確認が必要)用可能
金利 年2.5~7.5%
※適用金利は資金使途や審査により決定。
  • 3回払い 6.00%
  • 6回払い 3.50%
  • 10回払い 2.25%
  • 12回払い 2.00%
  • 15回/18回払い 1.50%
  • 20回払い 1.25%
  • 24回/30回払い 1.00%
  • 36回払い 0.75%
返済回数 6回以上120回以内
  • 3回
  • 6回
  • 10回
  • 12回
  • 15回
  • 18回
  • 20回
  • 24回
  • 30回
  • 36回
必要書類
  • 本人確認書類:運転免許証など
  • 使いみちが確認できる見積書や領収書など
    ※50万円超のお申込みには、収入証明書の提出が必要です。
    ※定期的に収入証明書の提出をお願いされる場合があります。
  • 身分証明書
    (顔写真付き)
  • 金融機関届出印
    (書面審査のみ)
保証人 保証会社 学生や未成年については保証人が必要

この比較表で、次のようなことがわかります。

比較表でわかること
  • 両ローンとも低金利であることが大きな特長と言えること
  • 両ローンの大きな違いの1つは申込条件で、ワイズロードでは学生や未成年の申込みを認めていること
  • スルガ銀行では保証人の必要がないが、ワイズロードでは購入者が学生や未成年の場合は必要であること

なおワイズロードの限度額は明示されていませんが、ネット上に69万円超の契約について紹介されていますので、初級者にとっては十分な額と言えるでしょう。

またスルガ銀行のローンは全国のどこからでもWEBで申し込めますが、ワイズロードの場合は3万円以上の商品を購入した店舗の窓口において15分程度で契約が可能です。

FP青野泰弘先生
専門家からの一言 青野行政書士事務所 / 青野泰弘
ロードバイクの購入を考えているのであれば、ワイズロードのスペシャルローンはかなり便利です。実際に購入したいロードバイクや付属品を手に取ってから、購入を考えることができます。また店頭で申し込むので、15分程度で契約できるのは魅力です。一方、スルガ銀行のロードバイクローンは、WEBから最長120回のローンが組めるので、店舗に行けない人や大きな金額のロードバイクを購入したいと思う人は、使うとよいと思います。

ロードバイクローンの審査に通る4つのコツ

ここではロードバイクローンの審査に通るための4つのコツを解説します。

解説する次の4つのコツは、ロードバイクローンに限らず他のローンの審査においても通用するものです。

審査に通るためのコツ
  • 積極的に保証人を立てる
  • 低い金額でローンを申し込む
  • 複数のローンへの申込みは避ける
  • 在籍確認の取れる日に申し込む

積極的に保証人を立てる

保証人を立ててもらえることは、金融機関やショップにとっては融資をする上での大きな安心材料です。

したがってできるのであれば、保証人を立てるのが審査に通るコツの1つといえます。

ただし銀行が提供するローンの場合は保証会社を用意していますので、こちらから別途保証人を立てられるかどうかを事前に確認が必要です。

なお保証人もローンの申込者と同様に審査されますから、信用情報に問題のない人に頼むことが必要です。

低い額でローンを申し込む

ロードバイク購入に必要な全額の融資を申し込みたくなりますが、年収に見合わない額で申し込むと返済されないリスクがあるとして、審査落ちの可能性があります。

特に他社からの借入がある人は、ロードバイクローンの融資を加算しても年収の3分の1以内におさまる金額でなければなりません。

審査に不安が残る人は購入費用をある程度ため、足りない額の融資を受けるといった方法でロードバイクローンを申し込むのが審査に通るコツです。

複数のローンへの申込みは避ける

複数社(目安として3社以上)に申し込むと、FINEという情報ネットワークを通じてそれぞれの融資機関に情報が共有されます。

そのことで申込者は経済的に困っている、返済計画の立てられない人と見なされるのです。

このように短期間(一般には6カ月以内)のうちに複数ローンへ申し込むことを申し込みブラックといい、審査に通るのが難しくなります。

したがってローンへの申込みは6カ月の期間を空けて、1社ずつ行うことが審査に通るコツです。

在籍確認の取れる日に申し込む

ロードバイクローンは、審査の一環として在籍確認が行われることもあります。

この在籍確認は申込者が勤務していると申告した職場へ、電話で行われるのが原則です。

近年は個人情報保護を理由に、個人宛ての電話をつながない会社や団体が多くなっていますので、注意しなければなりません。

金融機関などでは在籍確認がとれなかった場合、申込辞退として処理される可能性があります。

したがって自分の勤務先ではどのように対応しているかを確認し、確実に電話がつながる日に申し込むことが必要です。

なお、個人宛て電話をつながない会社に勤めている場合は、事前に金融機関の窓口に相談しなければなりません。

FP青野泰弘先生
専門家からの一言 青野行政書士事務所 / 青野泰弘
ロードバイクローンもローンの1種ですから、カードローンなどの審査と同様にポイントを押さえていないと審査で落ちてしまします。普段から信用情報に傷がつかないように、返済遅延などに注意しましょう。特に他社での借り入れがある人は、合計額が年収の3分の1を超えないように注意してください。また在籍確認では、会社名を名乗らない形で連絡してきますので、それ程不安にならなくてもよいでしょう。

まとめ

ほしいロードバイクがあるけど、一括では買えないという人は金利を低く設定しているロードバイクローンの利用がおすすめです。

以下のロードバイクの審査に通る4つのコツを抑えておくことで、ロードバイクの審査に通過する可能性はグッと上がりますよ。

審査に通るためのコツ
  • 積極的に保証人を立てる
  • 引く額でローンを申し込む
  • 複数のローンへの申し込みは避ける
  • 在籍確認の取れる日に申し込む

ロードバイクが欲しくても手に入らなかった人や、これからロードバイクの購入を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

監修者からのコメント
FP青野先生
青野泰弘さん

ロードバイクが欲しいと思った時に、お金がなくても購入できるロードバイクローンはとても便利です。しかしローンを借りるということは、将来のお金を先に使うことなので、慎重に検討するようにしましょう。またロードバイクを購入した後も、メンテナンスの費用なども発生しますので、ロードバイクローンの金額は極力低くなるように、まずは、お金を貯めてから購入を目指すようにしてください。