おまとめローンは総量規制の対象外だけど年収以上の借り換えは難しい

更新日:2020/01/15

おまとめローンとは、複数の借入を一本化して、返済負担を減らすことができるローンです。

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複数社からの借入を1つにまとめるメリットはこの3つ。

  1. 返済が月に1回になる
  2. 毎月の返済額が少なくなる
  3. 毎月の利息負担が少なくなる

毎月いろんな金融機関に返済をしている方なら、おまとめローンを活用しない手はありません。

しかも、おまとめローンは総量規制の対象外!

これ以上借入ができないと思っていた方も、ローン返済のために利用するおまとめローンなら借り入れることができるかもしれませんよ。

この記事では、おまとめローンがなぜ総量規制の対象外なのか、詳しく解説していきます。

「複数社からの借入を一本化したい!」
「もっと返済が楽になるカードローンに借り換えたい」

そんな風に考えていた方は、この記事を参考にして、カードローンの返済負担を減らしていきましょう。

まずは、おまとめローンが総量規制の対象にならない理由を紹介します。

この記事の監修
アトムくん編集長:田中 宏一郎 氏
中学3年生のときに父親の借金が原因で家庭崩壊・・・。
その後、母の働く医療法人の奨学金制度で4年制大学へ。
奨学金は毎月5万円ずつ返済中。借金の酸いも甘いも知るオトコ!
アトムくんの編集長であり3級FP技能士。

おまとめローンが総量規制の対象にならない理由

おまとめローンが総量規制の対象にならないのは、おまとめローンが“顧客が一方的に有利になる借換え”だからです。

総量規制には“例外貸付け”がある

総量規制は、貸金業者が顧客の返済能力を超えた金額、すなわち年収の1/3以上の金額を貸し付けることを禁じたルール。

ところが、以下いずれかの条件にあてはまる場合は、年収の1/3を超える金額を貸し付けることが認められています。

  1. 顧客に一方的に有利となる借換え
  2. 借入残高を段階的に減少させるための借換え
  3. 顧客やその親族などの緊急に必要と認められる医療費を支払うための資金の貸付け
  4. 社会通念上 緊急に必要と認められる費用を支払うための資金(10万円以下、3か月以内の返済などが要件)の貸付け
  5. 配偶者と併せた年収3分の1以下の貸付け(配偶者の同意が必要)
  6. 個人事業者に対する貸付け(事業計画、収支計画、資金計画により、返済能力を超えないと認められる場合)
  7. 新たに事業を営む個人事業者に対する貸付け(要件は、上記⑥と同様。)
  8. 預金取扱金融機関からの貸付けを受けるまでの「つなぎ資金」に係る貸付け(貸付けが行われることが確実であることが確認でき、1か月以内の返済であることが要件)

日本貸金業協会公式ホームページより

    おまとめローンは、この内の“顧客に一方的に有利となる借換え”にあてはまるので、総量規制の例外貸付けになるんです。

    ではここで、総量規制の例外貸付となる代表的なおまとめローンを4つ紹介します。

    商品名 金利(実質年利) 限度額 利用条件
    貸金業法に基づく
    借換え専用ローン
    (アコム)
    年7.7%~18.0% 1万円~300万円 ■貸付金額はお申し込み時の借換え対象となるローン残高(元金のみ) の範囲内に限ります。
    ■本商品はご返済のみとなります。 追加のお借入はできません。
    プロミス
    おまとめローン
    年6.3%~17.8% 300万円まで ■他の貸金業者からの借入金返済に限ります。
    ■銀行のカードローン、クレジットカードのショッピングなどを除く、 消費者金融・クレジットカードなどにおけるお借入れ(無担保ローン) が対象。
    アイフル
    おまとめMAX
    年3.0%~17.5% 1万円~800万円 ■借換えの対象となる債務は、銀行や貸金業者からの借入債務のほか、 クレジットカードのショッピング債務等です。 (銀行の消費性ローン債務やショッピングリボ債務などを対象として審査します)
    ■既存のお借入からの月額返済金額および総返済額を軽減します。
    ■返済のみの商品です。
    東京スター銀行
    おまとめローン
    年12.5% 最高1,000万円まで ■給与所得者の方(正社員・契約社員・派遣社員の方)に限ります。
    ■年収200万円以上の方のみ利用できます。
    ■保証会社(株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンス)の保証が受けられる方。
    ■返済のみの商品となります。

    ところで、おまとめローンが“顧客に一方的に有利となる”とされているのはいったいなぜなのでしょうか。

    その理由は、おまとめローンの3つのメリットにありました。

    おまとめローンが顧客に一方的に有利とされる理由

    この記事の冒頭でも紹介した通り、おまとめローンには以下3つのメリットがあります。

    1. 返済が月に1回になる
    2. 毎月の返済額が少なくなる
    3. 毎月の利息負担が少なくなる

    たしかにこれら3つのメリットを見ると、「おまとめローンって、顧客が一方的に有利となるローンだな」と思いますよね。

    では逆に、おまとめローンを利用しても、毎月の返済額や利息負担が少なくならなかったとしたらどうでしょう?

    そのおまとめローンは、顧客に一方的に有利とは言えなくなってしまいます。

    つまり総量規制の対象外とはならず、複数の借入を一本化することもできないかも知れません。

    せっかく複数のローンを1つにまとめても、今までより返済負担が増えてしまっては意味がないですよね・・・。

    そんな状況にならないために、おまとめローンを提供する金融機関は、おまとめローンに申込んだ方を厳しく審査しています。

    では次に、おまとめローンの審査について見ていきましょう。

    おまとめローンの審査は決して甘くない

    おまとめローンが総量規制の対象外だと聞くと、「たくさん借入がある自分でも、おまとめローンの審査には通りやすいんじゃないかな?」と勘違いしてしまいそうです。

    残念ながら、おまとめローンの審査は、決して甘くありません!

    おまとめローンとは、“多重債務に苦しんでいる人”を救済するためのものではないからです。

    あくまでも、“複数の借入を一本化した方が今までより返済しやすくなる人”をターゲットにしたローンだと覚えておいてください。

    おまとめローンの審査で重視されるポイントはこの4つです。

    1. 安定した収入
    2. 収入における返済比率
    3. 借入件数
    4. 信用情報

    安定した収入は絶対条件

    おまとめローンの審査は、安定した収入があることが絶対条件です。

    安定した収入があるかどうかについては、もともと借りていたローンの審査よりも厳しくチェックされると考えておいてください。

    なぜなら、おまとめローンを提供する金融機関は、元の借入先が抱えていた貸し倒れのリスクも負担するからです。

    例えば、A社から10万円、B社から30万円、C社から20万円ずつ借りていた方が、D社のおまとめローンを利用する場合、D社は60万円の貸し倒れリスクを抱えることになります。

    20万円を貸すときよりも、60万円を貸すときの方が、審査が慎重に行われるのは当然ですよね。

    なお安定した収入とは、単に収入の金額が大きいことよりも、一定額の収入を毎月定期的に得ていることの方が大切です。

    収入における返済比率は一番重要

    おまとめローンの審査で最も重視されるのは、収入の何パーセントが返済に充てられているか(返済比率)です。

    何を隠そう総量規制というルールも、この返済比率が高くなり過ぎないようにと設けられました。

    では、返済比率が何パーセント程度なら、おまとめローンの審査に通ることができるのでしょうか。

    結論を言うと、返済比率は20%以内が理想とされています。

    例えば年収300万円の人なら、毎月5万円以内で返済していけるのが理想的な返済比率です。

    年収300万円ということは、月収が25万円なので、そのうち5万円が返済に充てられたとしても、まだ生活に困窮するということはなさそうですよね。

    つまり年収300万円の人は、毎月の最低返済額が5万円以下になるおまとめローンに申込んだ方が、審査に通過する可能性が高くなります。

    おまとめローンを選ぶときは、以下の計算式を参考に、毎月の返済額が自分の収入の20%以内に収まるローンを選ぶようにしましょう。

    年収÷12-年収×20%÷12 > 毎月の最低返済額
    (例)年収300万円の場合
    (年収300万÷12ヵ月)-(年収300万×0.8(20%)÷12ヵ月)=5万円

    理想の返済比率は収入や毎月の固定費用によって異なる

    なお、返済比率は20%が理想とはいえ、それはあくまでも一般的な話。

    年収の金額や毎月の支出によって、当然、理想的な返済比率は異なります。

    月収25万円の人が毎月5万円を返済に充てているケースでも、家賃10万円のマンションに住んでいる人と、家賃5万円のアパートに住んでいる人では返済負担の重みが変わってきますよね。

    審査の際はその点もチェックされるため、単純に年収だけで、審査に通りやすい返済比率が決まるとは思わないように気をつけてください。

    借入件数は少しでも減らしておくこと

    借入先があまりにも多すぎると、おまとめローンの審査に落ちる可能性が高いです。

    金融機関から、「この人におまとめローンを貸し付けても、その返済のためにまた新しい借入先を作ってしまうのではないか?」と疑われてしまうからです。

    おまとめローンを借りる前に、頑張れば返済できそうなローンは完済してしまってください。

    遠回りに思えるかも知れませんが、借入件数を減らしてからおまとめローンを申込む方が、審査通過への近道です。

    信用情報に傷があるのはNG

    先にもお伝えしました通り、おまとめローンとは、“多重債務に苦しんでいる人”を救済するためのものではなく、“複数の借入を一本化した方が今までより返済しやすくなる人”をターゲットにしたローンです。

    そのため、複数社から借入していて、なおかつ返済の遅れや金融事故のある申込者を審査に通過させることはないと考えておいてください。

    いっぽう、複数社から借入していても、毎月全社きちんと返済できている方なら、おまとめローンの審査に通過する可能性が高いでしょう。

    おまとめローンの審査は甘くない

    おまとめローンの審査でチェックされるポイントを改めておさらいしておきます。

    1. 安定した収入
    2. 収入における返済比率
    3. 借入件数
    4. 信用情報

    ここまで読んでいただいた方なら、おまとめローンの審査が決して甘くないということがわかってきたのではありませんか?

    もしかするとおまとめローンよりも、限度額が高くて金利設定が良心的な、銀行カードローンに借り換える方がいいかもしれませんよ。

    銀行カードローンへの借換えで返済負担を減らせる場合もある

    複数社からの借入を一本化する方法は、おまとめローンだけではありません。

    おまとめローンを探している理由が、以下のような理由なら、借入先を変えるだけで解決できるかもしれませんよ。

    • 「借入先を一本化したい・・・」
      「毎月の利息負担を減らしたい・・・」

    もしこんな悩みを抱えながら、おまとめローンを探していたなら、限度額が高くて金利設定が良心的な銀行カードローンへ借り換えることも検討しましょう。

    借り換えローンイメージ

    限度額が高くて金利設定が良心的なおすすめ銀行カードローン

    借入先を一本化して、毎月の利息負担を減らしたいなら、限度額が高くて金利が良心的な銀行カードローンを選びたいところ。

    複数の借入を一本化するためには、それだけ大きな借入枠が必要ですし、今借りているローンの金利よりも金利が低めに設定されていなければ、利息負担を減らせないからです。

    そこでおすすめしたいのが、楽天銀行カードローン(楽天銀行スーパーローン)です!

    楽天銀行カードローン(楽天銀行スーパーローン)

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    楽天銀行カードローンは金利が年1.9%~14.5%と、ネット銀行ならではの金利設定。

    利用限度額は最大800万円なので、個人でお金を借りるなら十分すぎる金額です。

    金利(実質年利) 年1.9%~14.5%
    借入限度額 最高800万円
    利用条件 以下の全ての条件を満たす方

    1. 満年齢20歳以上62歳以下の方 (※1)
    2. 日本国内に居住している方(外国籍の方は、永住権または特別永住権をお持ちの方)
    3. お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方、または、専業主婦の方
    4. 楽天カード株式会社または株式会社セディナの保証を受けることができる方 (※2)

    ※1 但し、パート・アルバイトの方、及び専業主婦の方は60歳以下
    ※2 当行が認めた場合は不要です
    ※3 収入証明書の提出が必要

    特に、消費者金融のカードローンを借り換えたい方におすすめなのが、楽天銀行カードローン。

    消費者金融のカードローンは上限金利が17.8%~18.0%と高金利ですが、楽天銀行カードローンなら上限金利は14.5%だからです。

    商品名 金利(実質年利)
    楽天銀行カードローン 年1.9%~14.5%
    プロミス 年4.5%~17.8%
    アコム 年3.0%~18.0%
    レイクALSA 年4.5%~18.0%
    SMBCモビット 年3.0%~18.0%

    例えば、プロミスから年利17.8%で20万円、アコムから年利18.0%で30万円借りているよりも、楽天銀行カードローンから年率14.5%で50万円借りる方が、月々の利息負担を減らすことができますよ。

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    実質年率 1.9%~14.5%
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    銀行カードローンと総量規制の関係

    銀行カードローンへの借換えを検討する時、「銀行カードローンは総量規制の対象なのかな・・・」と気になりませんか?

    厳密にいえば、銀行カードローンは貸金業法の範囲外のため、総量規制の対象にはなりません。

    ただし、銀行カードローンは総量規制と同じくらい、貸付額の自主規制を行っていることが、全国銀行協会の調査で明らかになっています。

    そのため銀行カードローンへの借換えは、総量規制の範囲内で借換えを希望している方にとって最適な選択肢だと言えます。

    年収以上の借換えは難しい・・・本当に困ったときは債務整理をしよう

    • 総量規制対象外とはいえ、おまとめローンの審査は甘くない
    • 銀行カードローンへの借換えは、総量規制の範囲内の借換えが最適

    こんな風にお伝えすると、「多重債務で困り果てた自分は、いったいどうすればいいんだ!?」と感じた人がいると思います。

    おまとめローンも借り換えローンも、多重債務の延命措置にはなっても、根本的な解決にはなりません。

    「多重債務で困り果てている・・・」

    「借換のためには年収以上の借入額が必要・・・」

    このような悩みを抱えているのなら、債務整理をして現状をスッキリさせる方が得策です。

    債務整理の方法とメリット・デメリット

    債務整理の方法は以下の4つです。

    1. 自分でできて費用が安い【特定調停】
    2. 借金がすべて放棄できる【自己破産】
    3. 財産を残して借金を最大10分の1にできる【個人再生】
    4. 和解で解決できる【任意整理】

    それぞれのメリットとデメリットを表にまとめたので、債務整理を考えるときの参考にしてください。

    特定調停
    • 専門知識がいらない
    • 費用が比較的安価
    • 調停委員のサポートが受けられる
    • 平日しか申し立てられない
    • 場合によっては他府県の裁判所へ行かなくてはならない
    • 信用情報に約5年記録が残る
    自己破産
    • 借金に対する一切の返済義務が放棄できる
    • 20万円超の価値がある財産が処分される
    • 20万円超の預貯金が処分される
    •  9万円以上の現金が処分される
    • 自己破産の事実が官報で公開される
    • 7年~10年は自己破産の事実が信用情報に残る
    • 向こう10年はクレジットやローンが使えなくなる
    個人再生
    • 財産を手放さずに借金を1/5~1/10にできる
    • 3年~5年で完済しなければならなくなる
    • 自己破産の事実が官報で公開される
    • 履行テストを受ける必要がある
    • 債務総額が5,000万円超なら利用できない
    • 信用情報に約5年記録が残る
    任意整理
    • 裁判所を介さずに処理できる
    • 借入先との手続きは弁護士などが完了してくれる
    • 合意内容に法的拘束力がない
    • 信用情報に約5年記録が残る

    なおアトムくんでは、実際に個人再生を行ったことのある方に、その体験を語っていただきました。

    詳しく知りたい方はコチラの記事【債務整理(個人再生・任意整理)の体験談】をご覧になってください。

    まとめ

    複数社からの借入を一本化して返済負担を減らす方法。それがおまとめローンです。

    おまとめローンは“顧客に一方的に有利となる借換え”なので、総量規制の対象外になります。

    「2~3社からの借入を1社にまとめて、返済日と利息負担を減らしたい」という方にとって、おまとめローンがぴったりな解決方法であることは間違いありません。

    ただし、複数社から多額の借入があり、多重債務に苦しんでいる方にとって、おまとめローンは根本的な解決にはならないでしょう。

    あまりにも借金が膨れ上がっているようなら、そもそもおまとめローンの審査に通過することさえ難しいのが現実です。

    おまとめローンを利用するために、年収以上の金額を借入れなければならないような状況なら、債務整理をすることをおすすめします。

    「いろんなとこから借金があって、正直しんどい・・・」と悩んでいる方は、おまとめローンか金利が低めな銀行カードローンへの借換え、または債務整理のいずれかで解決を目指してください。

    監修者からのコメント

    田中宏一郎

    私の父は、多重債務の解決方法として債務整理を選択しました。

    正直に言うと、父が債務整理をするまで、父が多重債務に苦しんでいることを、誰も知らなかったんです。

    「どうしてそうなる前に誰にも相談できなかったのか・・・」なんて考えたりもしますが、借金のことを誰かに相談するのは、精神的にハードルがかなり高いことだと、今となっては理解できます。

    この記事を見ているみなさんが、おまとめローンや借換えローンで、少しでも返済負担を軽くすることができるのなら、積極的に活用してください。

    そして、家族や親しい人に借金のことを相談できないなら、まずは専門の弁護士さんやファイナンシャルプランナーに相談してみるのもおすすめです。

    よりよい解決方法を指南してくれるはずですよ。

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