ゆうちょPayは電子マネーデビューにちょうどいい
更新日:2019/11/11
2019年5月8日より、ゆうちょ銀行がモバイル決済「ゆうちょPay」のサービスを開始しました。
お財布を持たなくてもお買い物ができるキャッシュレス決済はすでにたくさんありますが、ゆうちょPayは他の電子マネーよりも仕組みがシンプル。
なので、電子マネーデビューにちょうどいい感じです。
しかも、LINEpayと同様の「キャッシュアウト機能」にも対応しているため、現金が今欲しいという時にもとっても便利。
ゆうちょPayとはどんな決済アプリなのか、詳しく説明していきます。
ゆうちょ銀行がモバイル決済「ゆうちょpay」開始
ゆうちょPayは、ゆうちょ銀行が運営するスマホ決済サービスのことです。
「身近で新しい決済サービス」「新しい”べんり”をあなたのスマホに!」というコンセプトで、2019年5月よりサービスを開始しました。
ゆうちょPayの利用に年齢制限はなく、ゆうちょ銀行の口座があれば未成年でも利用可能です。年会費などの手数料もかかりません。
現在、2つのデビューキャンペーンも展開しています。
ゆうちょPayダウンロード&口座情報で現金500円もらえる
期間:2019年9月30日まで 内容:ゆうちょPayアプリを新規ダウンロードし、口座情報を登録すると、先着100万名に500円が付与
(プレゼントは登録口座に入金。100万名に達したら終了。)
ゆうちょPay公式Twitterアカウントをフォローでデジタルギフトがもらえる
期間:2020年3月31日まで
内容:ゆうちょPay公式Twitterアカウントをフォローし、対象ツイートをリツイートすると、毎月抽選で2,000名にコーヒーショップやアイスクリーム店などで利用できるデジタルギフトが当たる
ゆうちょPayのメリットとデメリット
ゆうちょpayのメリットとデメリットを知らなければ、他と決済アプリや電子マネーとの比較や検討もできません。
まずはメリットから説明していきます。ゆうちょpayのメリットは5つです。
ゆうちょpayのメリット
- 払込取扱票による公共料金等の支払いに利用できる
(対応している払込取扱票に限る) - ゆうちょ口座からの即時引き落としで支払いができる
- 上限金額をアプリ内で設定できるから使い過ぎも防げる
- キャッシュアウト(東急線各駅の券売機での貯金引き出し)機能が使える
- 割引特典などのクーポンも配布予定(2019年8月以降より)
公共料金等の支払いに利用できるのは、さすがゆうちょ銀行の決済アプリという感じです。
デビットカードのようにゆうちょ銀行口座と直接つながっていることや、上限金額をアプリ内で設定できる点がおすすめです。
利用限度額は「1日200万円まで、1か月500万円まで」です。この範囲内であれば、自分のライフスタイルに合わせて自由に設定できます。
さらに東急線沿線であればキャッシュアウト機能が利用でき、ATMじゃなくても現金の引き出しが可能です。
ゆうちょpayのデメリット
- ポイント還元がない
- 利用できる店舗がまだ少ない
- クレジットカードやデビットカードの登録ができない
多くのマネーアプリでは、利用の際にポイント還元サービスがあります。
しかし、ゆうちょpayはそういったサービスがないのが残念なところです。
また、クレジットカードの登録ができないため、登録口座の残金以上の決済ができません。
ゆうちょpayの使い方
使い方は「PayPay」や「LINE pay」と同じコード決済タイプです。
まずアプリを起動し、暗証番号を入力します。iPhoneであればTouch ID/Face IDが利用できます。
次に支払方法を選択すると、最初は「コード表示」が表示されます。
自分のスマホでゆうちょpayのコードを表示する場合は、そのまま中央の緑色のマークをタップします。
再度、暗証番号を入力する画面になるので、6ケタの番号を入力すると、コードが表示されます。
料金を支払う店に提示し、読み取ってもらえば支払い完了です。
こちらでコードを読み込まなくてはならない場合、最初の画面にてコード読み取りをタップします。
すると、カメラが起動するので、支払先の店が提示しているコードを読み込みます。
読み込めると、支払先の店名と、支払い金額が提示されます。
内容を確認しタップすると、再び暗証番号の画面が出てくるので、6ケタの番号を入力すれば支払い完了です。
暗証番号を2回入力しなくてはいけないのが少し面倒かな…とも思いますが、セキュリティを考えた末であると思えば、さほど手間ではありません。
PayPayやLINE Pay、電子マネーのように決済時に音は鳴りません。コードの読み取りが完了すると、画面表示が切り替わります。
払込取扱票による公共料金等の支払い方法
ゆうちょpayの支払い用コードが記載されている払込取扱票(請求書)であれば、ゆうちょPayアプリで読み取るだけで料金の支払に対応できます。
上記で紹介した、コード読取の支払い方法で、料金の支払いを完了することができます。
ゆうちょpayキャッシュアウトの利用方法
東急電鉄の自動券売機右下にあるQRコード読取機に、スマホ表示したQRコードを読み込ませると、ゆうちょ銀行の口座残高から現金を引き出すことができます。
利用可能時間は毎日5時30分~23時です。
利用時間 | 2019年7月1日~2020年1月3日 | 2020年1月4日~ |
---|---|---|
平日8時45分~18時 | 110円 | |
上記の時間以外 (休日を含む) |
110円 | 220円 |
※利用手数料の改定時期(2020 年 1 月 4 日)は予定です。変更となる場合があります
Pay-easyとの違いはサービスの目的
ゆうちょ銀行には元々「Pay-easy」という決済サービスがあります。
それなのになぜ、ゆうちょPayという決済サービスを始めたのかというと、サービスの目的が違うためです。
Pay-easyのサービス目的
税金や公共料金などの払込取扱票(請求書)を、郵便局の窓口に行かなくてもゆうちょ銀行口座から支払いができるものです。
税金を支払うときは原則、払込手数料が無料になるメリットがあります。
ゆうちょPayのサービス目的
実店舗でのショッピングやレストラン利用時等の支払いが、ゆうちょ銀行の口座残高を利用して行えるものです。
払込取扱票(請求書)の支払いもできるため違いが分かりにくいですが、ゆうちょpayはより多様性を持たせたサービスであると言えます。
ゆうちょPayのロゴが記載された払込書はまだ少ないのですが、サービス拡大に合わせて増えていくと予想されます。(2019年5月22日現在6店舗のみ)
ゆうちょpayが使える店舗
ゆうちょPayは、GMOペイメントゲートウェイという企業が銀行に提供している銀行Pay決済システムを使っているため、「ゆうちょPayマーク」または「銀行Payマーク」がある店舗で利用可能です。
※銀行Payを利用する場合は利用者向けアプリを取得する必要アリ
ドラッグストアや家電量販店などでの利用が可能です。
2019年7月以降から徐々に、コンビニや居酒屋などでも利用が拡大していくと記載されています。
他の電子マネーとの比較
ゆうちょPayと、人気の電子マネー7つを、上限利用金額・チャージ方法・決済方法の3つの項目で比較してみました。
上限利用金額 | チャージ方法 | 決済方法 | |
---|---|---|---|
ゆうちょPay | 1日 200万円 1か月 500万円 |
チャージ不要 | QRコード決済 スキャン決済 |
LINE pay | 本人確認未:10万円 本人確認済:100万円 |
・銀行口座 ・セブン銀行ATM ・コンビニ店頭 ・QRバーコード ・LINEポイント |
・LINEPayカード ・QRコード決済 ・スキャン決済 |
PayPay | 1日最大50万円 |
・銀行口座 ・セブン銀行ATMにて現金チャージ |
・QRコード決済 ・スキャン決済 |
Apple Pay | 1回の利用で2万円を超えると使用できなくなる場合あり | 登録した電子マネーやクレジットカードによる | 読み取り機 |
楽天Edy | ・残高5万円 ・1回2万5,000円 |
・銀行口座 ・店頭 ・クレジットカード ・自動入金 |
・Edyカード ・読み取り機 |
nanaco | ・残高5万円 ・1回3万円 ・月20万円 |
・銀行口座 ・店頭 ・自動入金 ・セブン銀行ATMにて現金チャージ ・nanacoギフト |
・nanacoカード ・nanacoモバイル ・読み取り機 |
QUICPay | 1回2万円 | 後払い(ポストペイ)なのでチャージ不要 | ・QUICPayカード ・QUICPayモバイル ・キーホルダー型端末 ・読み取り機 |
au WALLET |
・残高100万円 ・1日50万円(現金) |
・auかんたん決済 ・クレジットカード ・現金 |
・auWALLETプリペイドカード |
スキャン決済は、店頭などに設置してあるQRコードをスキャンします。
コード支払いはアプリ上にバーコードを表示し、読み取ってもらいます。
読み取り機は、スマホなどの端末をそのままかざすだけの方法です。
各サービスでちょっとした違いがありますが、チャージをするかしないのか、支払い方法はどうするのかなどで、大きく差が出てきます。
「チャージって面倒だな」とか、「クレジットカードを登録すると使いすぎてしまいそうでコワイ」と感じている人は、まず「ゆうちょPay」でデビューしてみると良いかもしれません。
まとめ
2019年10月から2020年6月までの9か月間、日本政府はキャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)を行うことが決定しています。
現金よりもキャッシュレス決済の方がお得になることは分かっていても、なかなか手が出しにくいという人は、クレジットカードの登録が必要なく、ゆうちょ銀行の口座から使った分を即時に引き出される「ゆうちょpay」から始めてみてください。
ゆうちょ銀行のサービスであることや、チャージする手間もなく、使い過ぎを防止する機能などで安心して使うことができます。
現段階(2019年6月)では利用店舗が少ないのですが、利用可能店舗は続々と拡大中です。
電子マネーや決済アプリを利用することは、今や常識になりつつあります。慣れてきたら、各サービスを見比べてみたり、使い分けなどをして賢く利用してください。