【カードローンはどっち?】無担保ローンと有担保ローンの違い

更新日:2019/10/10

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金融機関やローン会社の立場からするとお金を貸す時、最も怖いのは貸したお金を返済してくれない貸し倒れリスクです。

特に貸付する金額が高額になればなるほど、貸し倒れリスクへの不安・警戒が審査基準として募っていきます。

そこで高額融資・ローンにおいては、不動産などのお金の代わりとなる担保を設定してローンを組んでもらうことも少なくありません。

その一方で、担保・保証人が不要でもお金を借りれる無担保ローンがあり、その代表格が、銀行・消費者金融・信販会社などが提供するカードローンと言えるでしょう。

貸金業を専業とする消費者金融系のカードローンが最も有名ですが、昨今では銀行系が提供するカードローンもテレビCMなどでもよく見かけるようになりました。

ここでは有担保ローンと無担保ローンの関係について紹介していきます。

この記事の監修
アトムくん編集長:田中 宏一郎 氏
中学3年生のときに父親の借金が原因で家庭崩壊・・・。
その後、母の働く医療法人の奨学金制度で4年制大学へ。
奨学金は毎月5万円ずつ返済中。借金の酸いも甘いも知るオトコ!
アトムくんの編集長であり3級FP技能士。

担保が必要なケースと不要なケースの違いは?

なぜ担保が必要となるケースがあるのかを、はじめに「担保とは何か」ということから説明します。

融資を申し込みする場合に担保を要求されることがありますが、この担保は貸付側の保全のために必要なものです。
簡単に言えば融資の利用者が返済困難となったときに、担保を処分してお金に換えて借入残高に充当するというのが担保が持つ役割です。

担保を差し入れることで金融機関は貸し倒れになるリスクがほとんどなくなり、借入側は高額な融資を長期間の返済で利用することが可能になります。

住宅ローンのように不動産を担保とすることが貸付条件となるケースもありますが、融資の実行条件として担保を要求されることもあります。
高額な融資の場合ほど担保を要求される可能性が高くなります。

担保として認められているのは不動産の他に、株式や有価証券等金銭に換えることができる債権、また定期預金など金銭そのものも担保となります。

不動産や証券、定期預金などの担保を「物的担保」、これに対して連帯保証人を「人的担保」と呼ぶ

こともあります。

いずれの場合も主債務者の支払いが困難になったときに、担保を処分したり連帯保証人に請求したりすることで未払いの回収を図ることができます。

担保が必要のない融資

銀行などの金融機関が担保を必要とするのは、高額で長期返済となる融資です。
融資審査を通過するためには返済能力があることが必要ですが、返済期間が10年以上となるので、将来にわたった返済能力はだれも保証することはできません。
そのため物的担保や人的担保が必要となるのですが、反対に考えると融資金額が少なく短期の返済ほど担保なしでも貸付できるということになります。

カードローンをはじめとする無担保ローンは、融資限度額の上限が決められているので、無担保で取扱ができるのです

しかし、カードローンの利用限度額を見ると最大で800万円となっている場合があります。

個人の借入金額としては十分に高額と言えますが、なぜ無担保で貸付が可能なのでしょうか?

カードローンには総量規制というルールがある

これは融資商品として最大800万円まで貸付が可能というだけで、実際にはだれにでも800万円の利用枠が与えられるわけではありません

消費者金融会社は総量規制があり、年収の1/3までしか貸付できないので、800万の利用枠は最低でも年収2,400万円なければ適用されることはありません。

銀行カードローンも年収の1/2までの利用枠設定だとしても、最低でも年収1,600万円が必要です。

つまり最大の借入限度額が適用されることは、現実的に考えてほとんどありません。

平均年収が400万円代といわれる現代では、カードローンの利用枠は50万円~130万円、多くても200万円もあれば十分だと言えます。
無担保・保証人なしでも貸付が成立するのには、そうした背景もあるのではないでしょうか。

くわえてカードローンが担保不要な理由は、貸付利率にもあります。

カードローンに担保が不要な理由は金利にあり!?

融資額が最終的に全額回収できなくなることを「焦げ付き」や「貸し倒れ」と呼んでいます

担保を必要とするのは貸し倒れのリスクをなくすためとなりますが、貸付金利も担保の有無には大きな影響があります。

融資の金利は下記の3つの要素で構成されています。

  1. 資金調達コスト
  2. 回収コスト
  3. 利益

資金調達コストとは、融資に使用するお金を調達するためにかかるコストのことです。

消費者金融カードローンは主に金融機関からの借り入れによって資金を調達し、一方で銀行カードローンは預金を集めて調達しています。
消費者金融と違い、みずから資金を調達できる銀行は、そこまで大きなコストはかかりません。
銀行カードローンと消費者金融のカードローンの金利には、このような調達コストの違いも関係しています。

また回収コストは一定の貸し倒れを見込んだコストも含んでいるため、貸し倒れリスクが高いほど回収コストが高くなり借入利率も上がります

つまり、金利はコストに利益率を加えて最終的に決定するため、全体的に消費者金融の金利が高くなってしまうということです。

万が一の際、担保を処理して融資を改修する有担保ローンと違い、リスクを踏まえた金利設定があるからこそ無担保融資を可能にしていると言えます。

有担保ローンの役割・特徴

先に紹介したように、金融機関が担保を設定する理由・目的は、万が一、債務者からお金が一向に返済されない場合の貸し倒れリスクを、最小限に抑えるためです。

何かしらの担保があれば、もし債権回収ができなかったとしても、金融機関はお金の代わりに受け取った担保資産を売却などして債権の穴埋めをすることができます。

穴埋めするという意味からも設定される担保の価値と融資するお金は同額程度になることが多いということでもあります。

もちろん、返済能力に応じて担保以上の資金を融資してくれる可能性もありますが、希望借入額に応じた担保があれば、審査通過率もかなり高くなると考えられます。

 

では続いて、有担保融資にはどんなものがあるのか、代表格である住宅ローンから見ていきましょう。

住宅向けローンは有担保ローンの代表格

前述しましたが、担保設定するローンの特徴は貸し出ししてくれる金額が高額であることです。

融資金額の大きいローンの代表格といえば銀行などが提供する住宅ローンですね。

住宅ローン繰り上げ返済

新築物件であれば1,000万円以上の融資限度額が当たり前のようにありますし、フラット35などを利用すれば返済期間も最長35年間など長期となります。

金融機関は融資金利が低くても長期ローン契約であれば、その利息からの大きな収益が見込むことができます。

もちろん、利用者としては約定返済日だけでは元金が減りにくいので繰上返済するといった早期返済の対策も重要になってくると考えられます。

また、JAなどの会員組合員、生協組合員向けの有担保ローン(ろうきん有担保フリーローン)、購入済みの住宅や土地を担保にしてお金を借りる「不動産担保ローン」を提供している借入金融機関もあります。

自動車ローンも有担保ローンの一種

人生において、マイホームの次に高額なショッピングといえばマイカー(自動車)ではないでしょうか?

最近では軽自動車であっても新車なら100万円以上はくだらないこともあり、まとまった資金がなければ自動車ローンを組むのが一般的です。

自動車も無理に購入するものではありませんが、公共交通機関が不便なエリアに住んでいたりすると、生活を送る上で日常的な移動や送迎には欠かせないものですね。

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マイカーローンを組む際、購入する自動車を担保として設定するのでローンを完済するまでは本当の意味ではマイカーとは呼べないかも知れません。

また担保にするためには、その価値をきちんと確かめないといけないのですが、新車ですとその価値は車の個体にかかわらず一定です。

一方、中古車の場合、同じメーカーの同じ年式の同じ車であっても、走行距離や傷、修理歴などによってその価値は大きく変動するので担保価値の設定が簡単ではありません。

よって、自動車ローンの中には対象を新車の購入のみに限定している商品もあるのです。

意外と知られていない少額の担保融資

住宅ローンや自動車ローンは貸付金額が高額ゆえ、万が一に備えて担保を設定するという意味合いがありました。

しかし、有担保ローンの中には利用限度額が少額なものもあります。

この少額融資に対して担保が発生するのは、万が一の備えと言うよりも審査を簡単にするためという側面があります。

例えば、以下のようなものです。

積立式の保険

養老保険や学資保険、個人年金保険などは積立式の保険で、これらの保険の多くは解約した際にお金が戻ってくる「解約返戻金」があります。

解約返戻金を担保にお金を借りれる商品を提供する保険会社もあります。

返済額も保険者自身で設定できますし、事業資金目的で使っても構いません。

定期預金

銀行の定期預金を担保にしてお金を貸してくれる金融機関も少なくありません。

定期預金と普通預金が同じ通帳の「総合口座」ならキャッシュカードで簡単にお金を借りることができます。

この際には「貸越」のシステムを利用しており、ボーナス返済など返済方法も自由です。

また、解約返戻金や定期預金を担保にするローンは、通常のカードローンよりも低金利という特徴があります。

質屋

質屋も有担保ローンの一種ですが、こちらはカードローンによるキャッシングなどよりも金利は高く設定されていると言えます。

自分の所有物である品物を持ち込んで、その価値に応じた金額を貸してもらいます。

返済金の義務はありませんが、その場合は「質流れ」となり担保として預けている品物は戻ってきません。

無担保ローンのメリット

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ここからは無担保ローンについて説明をしていきます。

銀行で提供されている個人向け商品の中でも、教育ローン、フリーローン、住宅リフォームローンなどの目的別ローン、そしてカードローンは無担保ローンとして扱われます。

無担保ローンは名前の通り、ローンを組む代わりに何かしらの担保を差し出す必要がないため、あくまで申込者「本人の信用力」を担保としていると考えられます。

有担保ローンと比べて、無担保ローンには以下のようなメリットがあります。

  1. 融資スピードが早い
  2. 手数料がかからない
  3. 一定の収入があれば借りられる
  4. 目的がしばられない

ひとつずつ解説します。

融資スピードが早い

住宅ローンや自動車ローンに申し込みしても、金額が大きいこともあり、すぐに購入資金を貸してくれるわけではありません。

融資までに時間がかかる理由は主に2つありますが、まず1つ目として担保の価値を算定しなければならないことが挙げられます。

特に中古住宅や中古車を購入する際には、対象物の状態によって価値が大きく変わることから新築住宅や新車と比べて慎重な査定が必要となります。

もう一つは、担保となった住宅や自動車に関しては、抵当権を設定しなければならないため、手続きに時間がかかるということです。

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それと比べれば、無担保ローンでもあるカードローンは、最短で申し込んだ当日の内にお金を借りるのも不可能ではありません

同じ銀行のローン商品でも担保の有無で融資スピードに随分と差が出てくるのです。

さらに無担保ローンを専業とするカードローン会社では、申し込みから融資まで最短1時間で対応してもらえるものもあります。

手数料がかからない

住宅ローンなどを利用する際には、登記費用や保証料などがかかり、その手続き自体は金融会社の方が行なってくれますが、別途登記費用や事務手数料を請求されることが多いです。

一方、無担保ローンは入会金や年会費などの手数料が一切かかりませんし、保証人も必要ありません

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一定の収入があれば借りられる

有担保ローンの場合、当たり前ですが提供できる担保がなければお金を借りることができません。

しかし、無担保ローンでもあるカードローンなら価値ある担保を持っていなくても、継続した安定収入があればお金を貸してもらうことができます。

継続した安定収入とはいえ、アルバイトやパートをしている主婦や学生でも年齢制限などをクリアしていれば審査の上でカードローンでお金を借りられる可能性があります。

法人経営者や個人事業主の事業資金にも使えるビジネスローンなども無担保融資の一つであり、事業実績(黒字経営など)があれば担保なしで借りることができます。

一般的な銀行融資では融資額に応じた担保や連帯保証人を立てる必要性も出てくることも考えられます。

目的がしばられない

たとえば、ディーラーの自動車ローンを利用すると、購入した車を勝手に売ったり譲渡したりができず、ローンが払い終わるまで車の所有権は利用者ではなく自動車ローン会社にあります

もし、融資残高がまだ残っているときに売ったり譲渡したりしたい場合には、ローン会社の許可を得るか、借入金額を全額返済するなどの返済プランの変更を余儀なくされます。

無担保ローンには、そのような行動を制限するようなことがありません。

無担保ローンは契約者の信用力(返済能力)が担保だから、購入したものは全て自分のものになるよ!
ローン中であっても購入物を売ったりすることもできます。

無担保ローンのデメリット

デメリットのイメージ

メリットが多い無担保ローンですが、一方で以下のようなデメリットもあります。

  1. 金利が高い
  2. 借りられる金額が少ない
  3. 担保を差し出せない

詳しく見てみましょう。

金利が高い

無担保ローンのデメリット、それは無担保がゆえのリスクから金利の高さに連動してくることになります。

例えば、金利タイプが変動金利の住宅ローンであれば表示金利は年1%程度、固定金利でも若干高いくらいです。

もちろん、ローンとなる額が大きいからこそ金利が低くなるということもあり、少額融資となるカードローンでは必然と金利は高くなってしまうのです。

クレジットカードと現金

マイカーローンでも年3%程度が主流なのと比べるとカードローンの商品概要説明書などにも書いてありますが、カードローンやクレジットカードキャッシングでは年率15.0%~18.0%程度の基準金利を設けています。

キャッシング枠の限度額が増えない限りは適用金利も低くはなりません。

どちらかというと無担保ローン利用は短期利用が前提としてあります。
なぜならば無担保ローンの場合は借入期間が長引けば長引くほど支払う利息額も増えてくるからです。

必要な分だけを借りて短期間で返済すれば利息負担も軽減させることができます。

基準金利が高めの無担保ローンは、利用日数を意識して短期利用がオススメです。逆に完済まで長引く可能性があるなら、比較的低金利の目的別ローンの活用を検討しよう!

借りられる金額が少ない

銀行や消費者金融のカードローンを見てみると、「限度額800万円」という景気の良い文字が躍っていますが、初めての人はそこまで多くの金額は借りられません。

一般勤労者はせいぜい50万円程度が限度であり、有担保ローンの数百万円単位の融資と比べると見劣りがします。

担保を差し出せない

万が一返済が困難となったとしても、有担保ローンは担保を融資元に差しだせば何とかなるかも知れません。

しかし、無担保ローンには差し出せる担保がないので、何としても現金で返済しなければいけません。

もともと無担保ローンでは、保証会社が保証人となってくれますが、たとえ一時的に保証会社が代理返済してくれたとしても債務者には返済する義務があります。

もし、返済ができなければ任意整理や特定調停、個人再生、そして自己破産と言った債務整理をするほかありません

自己破産をすれば、住宅や車まで差し押さえられてしまいます。

また信用情報機関に事故情報として履歴が5年~10年は残ることになり、その間、新たなローンやクレジットカード発行が困難になります。

ただ、カードローンでは借入期間が短くなれば支払う利息も大幅に軽減することができます。

もともと少額融資として一時的な借入を目的とするカードローンなので、返済計画をキチンとたてて利用することで負担を最小限に抑えたローンを組むことができます。
有担保ローン 無担保ローン
融資までのスピード 数週間かかる 最短即日融資
手数料など諸費用 かかる かからない場合が多い
担保 必要 不要
売却行動 制限がある 特に制限なし
貸出金利 年1~3%程度 年15%程度
借入可能金額 数百万円単位も可能 初めては50万円程度が限度
返済不能の場合 担保で穴埋め 自力で返済

無担保ローンと有担保ローンの関係

無担保ローンと有担保ローンは、全く関係ないわけではありません。

特に、有担保ローンを利用する際には無担保ローンが大きく関係してきます。

住宅ローンの条件の中に、「年収に占める無担保ローンの割合が30%以内」というものがあります。

返済をした上できちんと生活していくための審査基準ですが、30%を越えると審査に通らない可能性が高くなります。

有担保ローンは無担保ローンにあまり影響しない

一方で、有担保ローンを利用していても無担保ローンにはさほど影響しません。

カードローン利用時には、「他社からの借入」を記入する項目があるのですが、これは無担保ローンが主な対象で有担保ローンは記入しないことも多いです。

銀行によっては、住宅ローン利用者向けの低金利なカードローンを用意していることもあり、かえって良い影響を与えているとも考えられます。

無担保ローンは、審査がスピーディーで好きなように借りられ、使い道もはるかに自由です。

しかし、その分、金利が高い、返済不能になると大変などのデメリットもあります。

無担保ローンもライフプランに応じて計画的にチェックして、そして借り過ぎには注意しましょう。

お金を借りるのって不動産や車などの担保がない人は審査も不利だよね。

確かに不動産担保ローンなどは有担保として金融機関も高額融資をしてくれる可能性はあるね。

でも借入が高額でないなら無担保のカードローンの方が申し込みやすいよ!

そうなの!?
なら、生活費の足しぐらいならカードローンの方がいいじゃん!
しかも、カードローンなら保証人不要な点も魅力的だね。
あまり審査水準が高すぎないからこそ即日融資なども実現可能になるんだよ。
保証人も要らないなら誰にもバレずに安心して借りれるよ!
法律も改正されて金利も落ち着いてきているしね!
返済期日をキチンと守っていれば無担保ローンでもあるカードローンはとても便利だよ!
監修者からのコメント

田中宏一郎

担保が必要なローンと担保が必要のないローンがある中、カードローンは担保を必要としない無担保ローンです。

また、カードローンは保証人をつける必要もない為、気軽に利用ができるという点は消費者にとってメリットが大きい部分ですね。

しかしお金を貸す側からすれば、無担保ローンは有担保ローンと違って貸し倒れのリスクが高くなるぶん、金利を高くして貸倒れに備える必要が出てきます。

つまり、いくらカードローンが無担保で手軽に借入できるとはいっても、少額・短期の利用を徹底しなければ、カードローンが重荷になってしまいかねません。

カードローンは計画的に利用するようにしましょう。

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