キャッシング枠の増額方法とそのリスク

更新日:2019/05/18

クレジットカードやカードローンを利用していて、「キャッシングの利用限度額がもうちょっと多かったら便利なのになぁ…」なんて思った経験はありませんか?

「もう一枚カードを作ってもよいけど、カードが増えると管理が大変そう」

もしそう感じているのなら、そのお悩みはキャッシング枠の増額で解決できるかも知れません。

増額に成功すれば、借りられる額が増えるのはもちろん、増額する金額によっては金利が下がって利息がお得になる場合もあります。

借り入れできる額が増えて金利も下がったら、良いことづくしですよね。

ただし、キャッシング枠の増額には、審査が必要です。

審査に失敗すると、キャッシング枠が減額されてしまったり、キャッシングが利用停止になったりする危険もあるので、申し込んでから後悔することのないように、増額のリスクを事前に知っておくことが大切です。

キャッシング枠の増額のメリット・デメリット

メリットデメリットのイメージ

一般社団法人の全国銀行協会が20181月に発表したデータによると、銀行カードローンをはじめとするキャッシング利用者のうち、約半分の48%の人はキャッシング枠の増額経験があるといいます。出典:全銀協公式サイト「銀行カードローンに関する消費者意識調査に関する報告」

キャッシング枠が足りなくなったときにはぜひ増額したいところですが、まずは増額審査のメリットとデメリットをしっかり把握しておきましょう。

メリット 借入限度額が増える
適用金利が下がる
複数のローンがまとめられる
デメリット 月々の最低返済額が増える場合がある
借り過ぎのリスクが増える
減額や利用停止、強制解約のリスクがある
将来のローンの審査に影響を及ぼす

それぞれのメリットとデメリットに関して、次から詳しく説明していきます。

キャッシング枠を増額するメリットは3つ

メリット1:借入限度額が増える

キャッシング枠を増額する最大のメリットと言えば、借入限度額が増えることです。

借入限度額が増えれば、すでに満額の融資を受けている人も、追加融資が受けられるようになります。

メリット2:適用金利が下がる

クレジットカードやカードローンなどのキャッシングの適用金利は、借入限度額が増えれば増えるほど引き下げられる仕組みになっています。

この仕組みを上手く利用して金利の引き下げに成功すれば、毎月の支払利息を減らして元金(借入残高)の減りを早めることができます。

メリット3:複数のローンがまとめられる

現在複数のカード会社に借り入れがある人の場合、増額後の追加融資を活用してキャッシングの借入先を1社にまとめられます。

借入先がまとまれば、返済管理が楽になり、総合的に金利が減り、負担額も減ることが多いです。

キャッシング枠を増額するデメリットは4つ

デメリット1:月々の最低返済額が増える場合がある

増額により追加融資を受けてしまうと、月々の最低返済額(約定返済額)が増える可能性があります。

たとえば消費者金融のプロミスの場合、借入残高が10万円のときには月々の最低返済額は4,000円で済みますが、借入残高が20万円に増えると、月々の最低返済額は8,000円に増える仕組みになっています。

▼プロミスの月々の最低返済額

直近の借入残高 当月の最低返済額
10万円 4,000円
20万円 8,000円
30万円 1万1,000
40万円 1万1,000
50万円 1万3,000

プロミスに限らず、キャッシングの最低返済額は、直近の借入残高によって増えたり減ったりするケースがほとんどです。

増額後の追加融資は、家計をしっかり把握して、無理なく返済できる範囲で借り入れなければなりません。

デメリット2:借り過ぎのリスクが増える

増額の2つ目のデメリットは、借り過ぎのリスクが増えることです。

限度額が高額のカードを手にすると、気持ちがつい大きくなって必要以上に借り入れしてしまう人が少なくありません。

キャッシング依存に陥らないためにも、増額後の借り入れにはより一層高い計画性が求められます。

デメリット3:減額や利用停止、強制解約のリスクがある

3つ目のデメリットは、増額審査の結果によってはキャッシング枠の減額や利用停止、強制解約などをされる可能性があるということです。

通常であれば、増額審査に失敗しても減額などの処分はありません。

キャッシング枠が現状維持となるだけです。

しかし、「年収が著しるしく低下した」「ブラックリスト状態である」などの深刻な条件が利用者にある場合には、減額や利用停止、強制解約などの処分を下される場合があるのです。

増額審査でチェックされる項目については後ほどくわしく解説するので、少しでも審査に不安要素がある方は、必ずチェックしてみてください。

デメリット4:将来のローンの審査に影響を及ぼす

増額の最後のデメリットは、多すぎるキャッシング枠は将来のローン審査に悪影響を及ぼすということです。

キャッシング枠を増額すると、他の金融機関からは「他社借り入れが増えた」とみなされます。

他社借り入れが増えたとみなされると、将来に他社でクレジットカードやカードローン、住宅ローン、自動車ローン、教育ローンなどを利用したいと思っても、融資を断られる可能性が高くなってしまいます。

直近に住宅ローンや自動車ローンのような絶対に否決したくないローン審査を控えているのであれば、増額の申し込みはなるべくしないほうが得策です。

増額が向いている人・向いていない人

キャッシング枠増額のメリット・デメリットを踏まえて、増額が向いている人と増額が向いていない人をまとめました。

増額向きの人は「明確な増額理由がある人」だけ

結論からいうと、増額したほうが良い人は「キャッシングや住宅ローンなどへの申し込み予定が直近になく、明確な増額理由がある人」だけです。

増額には借入限度額が増えることや適用金利が引き下げられるなどのメリットはあるものの、デメリットも多いので、直近にローン審査を受ける予定がある人や、増額するほどのお金を借り入れる予定がない人などは、現状のキャッシング枠を維持し続けたほうがいいです。

増額に向いていない人

  • 返済管理が苦手な人
  • 増額するほどお金を借りる予定がない人
  • 増額審査に不安要素がある人
  • 別のキャッシングへの申し込み予定がある人
  • 住宅ローンなどの重要なローン審査を直近に控えている人

反対に、直近にローン審査を受ける予定がなく、増額したい明確な理由がある人は、事前に返済シミュレーションをした上で計画的に借り入れできるので、増額に向いています。

増額に向いている人

  • 直近にローン審査を受ける予定がない人
  • 海外旅行、冠婚葬祭、医療費、おまとめなどの明確な増額の理由がある人

キャッシング枠は自由に減額もできる

キャッシング枠は、インターネットやコールセンターから自由に減額することもできます。

一度減額をしてしまうと、あらためて増額をするときには再審査が必要になりますが、無駄な借り入れを防ぐためにも、増額後の目的が達成された後はキャッシング枠をもとに戻しておくのがおすすめですよ。

増額の申し込み方法

キャッシング枠増額の申し込み方法は、どこのカード会社でもだいたいおなじです。

増額の申込み方法

  1. 増額案内がくる
  2. 増額審査に申し込む
  3. 増額審査
  4. 審査結果が届く
  5. 増額が反映される

1.増額案内がくる

クレジットカードやカードローンの利用実績が優れていると、カード会社から電話やダイレクトメール、Eメール、ATMや無人契約機の画面、店頭窓口、会員ページなどで増額案内が届きます。

案内を待たなくても増額審査の申し込みはできますが、案内が来てからのほうが審査通過率は上がります。

増額を急がない場合は、まずはキャッシングの利用実績を積んで、増額案内が来てから申し込みを始めましょう。

2.増額審査に申し込む

増額審査の申し込みは、インターネット、ATM、自動契約機、電話、店頭窓口などからできます。 

申込時に申告する内容は、増額の希望額だけです。

年収、職業、家族構成、お住まいなどの情報は、現在の登録内容が参照されるため、あらためて申告する必要はありません。

もしも登録内容が最新の情報を異なる場合は、事前に必ず登録内容の変更届けを出しておいてくださいね。

3.増額審査

増額審査が実施されるのは、基本的には平日だけです。

土日祝日やゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの大型連休のあいだは審査がお休みになる場合が多いので、急ぎで追加融資を受けたい方は、土日祝日でも即日融資に対応してくれる他社カードローンを臨時的に発行するなどの方法も検討してみてください。

平日中であれば、消費者金融や一部の大手信販会社のようなスピード対応を売りにしている業者であれば5分~10分程度、銀行や一般的な信販会社であれば1週間程度で審査結果が届きます。

4.審査結果が届く

増額審査の結果の連絡方法は、一般にはEメールか電話で届きます。

ただし、まれにダイレクトメールでしか結果を知らせてくれないカード会社もあるので、急ぐ人や自宅郵送物を避けたい人は気を付けてください。

5.増額が反映される

審査結果の確認が終わると、間もなくキャッシング枠の増額が反映されます。

反映後はお近くの提携ATMや銀行振込などで追加融資を受け取りましょう。

増額の申し込みから反映までにかかる時間は、遅くても1週間程度。

もしも土日祝日を除いて1週間以上経っても審査回答がなかったり、審査結果は来たのに増額が反映されなかったりする場合は、トラブルが起きているかも知れないので念の為カード会社に問い合わせてみてください。

増額審査の必要書類

原則として、増額審査に必要書類はありません。 

本人確認は初回審査の段階で済んでいるので、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類をあらためて提出する必要はないです。

ただし、次の3つの場合には、収入証明書類の提出を要求されることもあります。

増額審査に収入証明書類が必要になるケース

  1. 増額後のキャッシング枠が50万円を超える場合
  2. 増額後のキャッシング枠と他社借入額との合計が100万円を超える場合
  3. ほか、カード会社が独自に必要だと判断する場合

収入証明書類として認められるのは次のような書類ですが、くわしい規定はカード会社によって違うので、実際に準備する書類は審査担当者の案内に従いましょう。

収入証明書類の例

  • 源泉徴収票
  • 給与の支払明細書(直近2か月分)
  • 確定申告書
  • 納税通知書
  • 課税証明書
  • 所得証明書
  • 住民税決定通知書

増額審査でチェックされる4項目

ポイントのイメージ

増額審査に失敗すれば、キャッシング枠は増額されません。

増額できないだけならまだしも、審査結果があまりにも悪い場合には、キャッシング枠の減額や利用停止、強制解約などの処分をされてしまう場合もあります。

増額審査に失敗しないためにも、審査基準はきちんと確認しておきましょう!

増額審査でチェックされる4項目

  1. 利用実績は良好であるか
  2. 年収は増えているか
  3. 支出は増えているか
  4. 信用情報は悪化していないか

1.利用実績は良好であるか

評価されやすい人 6か月以上の借り入れ実績がある人
返済遅れのない人
評価されにくい人 6か月未満の借り入れ実績しかない人
返済遅れの経験がある人

増額審査では、まず入会してから今日までのキャッシングの利用実績がチェックされます。

評価されやすいのは、6か月以上の借り入れ実績があり、その間一度も返済遅れがない人です。

カード会社のなかには、入会後間もない人や借り入れ実績が6か月に満たない人でも増額を認めてくれる業者もありますが、確実な審査通過を目指すのであれば、最低限6か月以上は実績を上げておくことが理想的です。

2.年収は増えているか

評価される人 年収が増えた人
勤続年数が長い人
事業所得者から給与所得者に転身した人
非正規雇用から正規雇用に転身した人
評価されにくい人 年収が減った人
転職や独立をした人
正規雇用から非正規雇用に転身した人
限度額の減額、利用停止、
強制解約などの可能性が高い人
失業中の人
退職済みの人

増額審査に通過できるのは、基本的に年収が増えた人だけです。

申込者の年収を正確に把握するためには収入証明書類が必要ですが、収入証明書類の提出をカード会社から求められない場合でも、契約時とおなじ会社で1年以上働き続けている人は年収が増加したと判断される場合が多いです。

一方で、契約中に転職や独立などをした人は、年収面での評価は下がってしまいます。

カード会社をはじめとする金融機関は基本的に事業所得よりも給与所得を信用しているので、給与所得がなくなると年収も不安定になるとみなされるからです。

なお、失業や退職によって給与所得も事業所得もない人は、増額審査を受けることでかえってキャッシング枠が減額されたり、カードが利用停止または強制解約になったりする可能性が高いので、申し込みは控えるのが無難です。

特に、消費者金融や信販会社などの貸金業者のキャッシングでは、貸金業法の総量規制という法律上、本人年収の3分の1の金額までしかお金が借りられない決まりになっています。

もしも給与所得も事業所得もない状態で増額審査を受けると、例外なくカードを利用停止または強制解約させられてしまうので、くれぐれも気を付けてくださいね。

3.支出は増えているか

評価される人 支出が減った人
評価されにくい人 支出が増えた人

支出が減ったと判断されるのは、カード会社に登録している個人情報、たとえば扶養家族の数や居住形態、住所などが次のように変わったときなどです。

支出が減ったと判断される理由の例

  • 一人暮らしをやめて実家に帰った
  • 都内から地方に引っ越した
  • 子どもが成人して扶養家族から外れた

支出に余裕が生まれると、キャッシングの返済原資がより確保しやすくなるため、返済能力が上がったと評価されて増額しやすくなります。

反対に、一人暮らしを始めた、上京した、子どもが増えたなどで直近に支出が増えた人は、増額は難しいと考えておきましょう。

4.信用情報は改善されているか

評価される人 他社の借り入れを完済した人
他社借入額が減った人
他社借入件数が減った人
限度額の減額、利用停止、
強制解約などの可能性が高い人
他社借入が年収の3分の1以上ある人
他社のローンを延滞した人
他人の連帯保証人になった人
ブラックリスト状態になった人

契約時点で他社に借り入れがあった人は、それが完済するか返済が大幅に進まない限りは増額はできません。

他社借り入れが増えたり他社のローンを延滞したりして信用情報が悪化した場合には、キャッシング枠の減額や利用停止、強制解約の可能性が高いので、申し込みは控えたほうがよいでしょう。

以上の4つが増額審査のチェック項目です。

審査に不安要素がある人は、減額や利用停止などのリスクもよく考えた上で増額審査に申し込むか否かを決めてくださいね。

増額審査に在籍確認はない

初回審査と違って、増額審査では在籍確認はおこなわれないのが一般的です。

たとえ契約期間中に異動や転職があったとしても、事前に変更届けをきちんと出していれば、在籍確認が改めてなされることはありません。

ただし、一部のカード会社では、増額審査でも在籍確認を必須としています。

三菱UFJ銀行カードローンのバンクイックやジャパンネット銀行のネットキャッシングがその一例です。

在籍確認に不安がある人は、増額審査に申し込む前にコールセンターに問い合わせて確認してみてくださいね。

▼主なキャッシングにおける増額審査の在籍確認の実施状況

プロミス 原則なし
アコム 原則なし
レイクALSA(レイクアルサ) 原則なし
SMBCモビット 原則なし
アイフル 原則なし
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック あり
ジャパンネット銀行 あり

キャッシング枠は自動的に増額することもある

利用者の意思でキャッシング枠を増額したい場合は、増額審査への申し込みが必要です。

しかし、クレジットカードやカードローンなどのキャッシング枠は、一定の利用実績を上げればカード会社側で自動的に増額してくれることもあります。

三菱UFJニコスカードの利用規約

上の画像は三菱UFJニコスカードの会員規約を引用したものです。

このように、クレジットカードやカードローンの会員規約には、キャッシング枠がカード会社側で自由に増減額できる旨が明記されています。

「キャッシング枠は増やしたいけど、増額審査に申し込む勇気はない」という人は、こうした自動的な増額の機会を待ってみるのも良いですね。

反対に、キャッシング枠を勝手に増額してほしくない人は、カード会社に問い合わせて増額を止めてもらいましょう。

まとめ

以上、クレジットカードやカードローンのキャッシング枠を増額する方法と、そのリスクについてお話しました。

キャッシング枠の増額には、「追加融資が受けられる」「適用金利が下がる」などのメリットがありますが、「月々の最低返済額が増える場合がある」「将来のローン審査に影響する」などのデメリットもあるので、申し込みは慎重に検討してみてくださいね。

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