家計管理にラクして活かせるキャッシュレスサービス

更新日:2019/07/02

キャッシュレスサービスは便利でお得らしい!とわかっていても、「イマイチはじめ方がよくわからない」など、躊躇している方も多いようです。実は筆者もその1人。

クレジットカードや電車に乗るときのICカードには慣れてきたものの、スマホ決済アプリとなると操作が苦手ですし、お金の管理が難しくなるのでは?との思いから、なかなか始められませんでした。

世界ではキャッシュレス化が40%~60%に到達しようとしている中、日本はまだわずか18.0%に留まっています。
(参考資料:経済産業省キャッシュレス・ビジョン)

しかし、今年10月の消費税率引き上げに合わせて、国がキャッシュレス決済に限り2020年6月までポイント還元などの対策を予定していると知り、キャッシュレスサービスの1つ、話題のスマホ決済アプリを使ってみることにしました。


女性とシングルマザーのお金の専門家 加藤 葉子 氏
女性とシングルマザーのお金の専門家

離婚を機にお金の勉強を始め、3年間で子どもの教育費を貯めた経験を持つ。
自身のブログ「女性とシングルマザーのお金の話」に全国の女性から切実なお金の相談が寄せられ、NHKのWEBコラム執筆を機に独立。
保険などの金融商品を販売しないお金の専門家として講座・執筆・相談など年間約700件。
現在は、女性ファイナンシャルプランナーのための研修や勉強会の運営も行っている。

ファイナンシャルプランナー 大岡 美紀 氏
大阪府在住。1児の母。
大学卒業後、旅行会社に就職。出産後に就職した住宅関係の会社で、考えてお金を使うことの大切さを知り、自身のお金に対する考え方が甘いことに気付く。
転職後、お金の勉強をはじめる。
「もっと早くお金についてちゃんと考えておくべきだった」との思いから親子向けのマネー講座なども開催中。
マイライフエフピー認定ライター

キャッシュレスサービスの種類と例

一言でキャッシュレスサービスといってもいろいろな種類がありますが、大きく分けると「前払い」「即時払い」「後払い」の3つに分けられます。

スマホ決済アプリは、主な決済方法として、買い物の前にチャージをする前払いか、クレジットカードを利用する後払いかを選ぶことができます。

キャッシュレスサービスの種類

種類 電子マネー
(プリペイド式)
デビットカード クレジット
カード
スマホ決済
アプリ
決済
方法
前払い 即時払い 後払い 前払い・後払い
SUICA・ICOCA Edy・nanacoなど 三菱UFJ-VISAデビット・SMBCデビットなど 楽天カード・AEONカード・ANAカードなど PayPay・LINE Pay・Origami Payなど
レジでの支払い 事前に電子マネーをチャージしておき、専用端末を通して支払う。 カードを店員に渡し、専用端末で手続きをしてもらう。サインや暗証番号の入力が必要な場合がある。

アプリを起動し、バーコードを表示。もしくはQRコードを読み取り、画面をレジで提示する。

還元率 0%~1% 0.2%~1% 0.5%~2% 0%~3%

※還元率は利用条件によって変わります。

キャッシュレスサービスは、多額の現金を持ち歩かず安全、レジでの支払いがスムーズなどのメリットはありますが、始めるのに手続きが必要、お金の大切さが実感しにくいというデメリットもあります。

スマホ決済アプリでも、デメリットを上回るメリットが実際にあるのでしょうか?

スマホ決済アプリを実際に使ってみた!

以前からスマホをかざすことで決済する「おサイフケータイ」がありましたが、対応していない機種では使えません。

一方、スマホ決済アプリは、機種にかかわらずアプリで利用できます。

スマホ決済アプリのうちどのサービスを使うかによって登録手順や決済方法は異なりますが、筆者が試したスマホ決済アプリ「PayPay」で、登録から支払いまでの手順をみていきましょう。

アプリをダウンロード

認証コードを受信した画面
資料:スマホ画面キャプチャを執筆者が加工

スマホでスマホ決済アプリをダウンロードし、携帯電話番号とパスワードを入力します。

入力した携帯電話に認証コード(4桁の数字)のメールが送られてくるので、そのコードをアプリに入力すると登録完了です。

決済方法の設定

筆者は、使いたいと思ったときにチャージが不足していると、現金でのやりとりよりかえって手間に思う一方で、オートチャージは使い過ぎが心配になります。

そこで、チャージが不要なクレジットカード払いを設定しました。

セキュリティを高め、少額決済以外にも使えるようにするためのクレジットカードの本人認証サービスの手続きが少し面倒に感じましたが、問題なくできました。

レジでの支払い

支払いが完了したときの画面
資料:スマホ画面キャプチャを執筆者が加工

初めて使うときは本当に支払えるのか不安があったので、コンビニの空いているときに試しました。

アプリを立ち上げ、支払いのバーコードをスマホ画面に出し、レジで店員さんに画面を読み取とってもらうと、アプリが即時に音と画面で支払完了を知らせてくれます。

支払履歴の確認

支払い履歴の画面
資料:スマホ画面キャプチャを執筆者が加工

レジで支払完了を確認した後、すぐに支払履歴が反映されており、ちゃんと確認できました!

アプリを立ち上げ「支払い履歴」ボタンを押すと、利用明細がすぐに確認できます。

コンビニなどにある専用端末を利用したりホームページを開いたりしなくても、スマホですぐに確認できるのが良いですね。

結論として、自分でスマホの操作が多少あることを除けば、少額決済の場合にレジでクレジットカード払いにする場合とあまり差はなく、小銭のやりとりがある現金払いよりスピーディと感じました。

大注目のポイント還元

キャンペーンに当選し全額が返金された!
資料:スマホ画面キャプチャを執筆者が加工

電子マネーを始め、キャッシュレスサービスではポイント還元が大きな魅力ですね。

スマホ決済アプリでクジレットカード払いにすると、アプリ利用とクレジットカードの両方でポイントが還元され貯めることができます。

また、クレジットカードとの組み合わせでさらに還元率を高められます。

現在(2019年7月現在)は、スマホ決済アプリのサービスを提供している各社が、まずは利用してもらおうとさまざまなキャンペーンを行っています。

筆者の場合、スマホ決済アプリの還元率は0.5%ですが、クレジットカードの利用で合わせて1%となります。

ポイント還元率の大幅アップや当選者には購入金額全額返金(上限あり)といった大型のキャンペーン時に利用を始めて、少額でも当たりが出て嬉しかったですね。

手数料や手間も省ける!家計管理がラクに

キャッシュレスサービスには、ポイント還元の他にも家計管理に役立つポイントがあるので、ご紹介します。

ATM利用手数料を節約できる!

今までは現金がなくなるたびに銀行のATMで引き出しており、1回数百円とはいえ手数料がかかっていました。

キャシュレスサービスを利用すると手持ちの現金がなくても支払いができるため、ATMの利用は減りました。

家計簿をつける必要がない!

実は、筆者は家計簿をつけるのが苦手で、以前はお金の管理がほとんどできていませんでした。

しかし、今はスマホ決済アプリでの支払いも含め、支払いのほとんどをクレジットカード経由に絞り、利用明細でいつどこでいくら使ったかが確認できます。

子どものお金の管理もしやすい!

キャッシュレスサービスであれば、現金よりもしっかりと利用履歴が残りますので、子どもにお小遣い帳をつけさせるより簡単です。

習い事に1人で行くようになるとSUICAICOCAといった交通機関の電子マネーを持たせると便利ですが、コンビニ等でも使えるので必要以上に買い物をしないように、ジュース1本だけとか、お友達におごらないなど親子でルールを決めておき、定期的に履歴を確認しましょう。

「お金」であることを実感してもらうため、実際に現金でチャージする場面を見せてあげることから始めてみると良いでしょう。

小さい子どもには現金でお小遣い管理をする方がわかりやすいので、成長に合わせてまずは現金との併用から始めてみてください。

かしこく活用!これだけは気を付けて

便利な反面、やはり気を付けてほしいことがあります。

以下に注意して、賢く利用するようにしましょう。

とにかく使い過ぎに注意

同じ買い物をするならポイント還元があるキャッシュレスサービスでという気持ちになりやすいのですが、不必要なものまで買わないように気を付ける必要があります。

ポイント還元があるからといって、それを上回る浪費をしては意味がありません。

家電量販店などでは現金払いの方がお店独自のポイント還元率が高い場合もありますので、慎重に使ってください。

こまめな利用履歴の確認を

現金払いのときにお釣りを確認するのと同じように、キャッシュレスサービスの利用時にはレジで必ず確認をしましょう。

さらに、家計管理のためにどこでいくら使ったのか定期的に確認します。

そして万が一の時を考え、履歴のレシートは支払いが終わるまで保管します。

他にも、クレジットカード・スマホを紛失した場合の連絡先や手順なども最初に調べておくと安心ですね。

監修者からのコメント
加藤 葉子 さん

私もスマホ決済アプリを活用していますが手間もかからず便利ですね。
「活用したいけど心配」という方は、既に利用している方に教えてもらいながらスタートすると安心ですね。

執筆者からのコメント
大岡 美紀 さん

キャッシュレスサービスはとても便利な支払い手段。イメージしていたよりも身近に使えそうなものではないでしょうか?

前述の消費税引き上げに合わせたキャッシュレス決済に対するポイント還元は、電子マネー、クレジットカードやデビッドカードでの決済も対象です。

自分に合ったキャッシュレスサービスを考えて使うことができれば、毎日の生活が便利になり、家計管理にも活かしていけます。

目には見えませんが「お金」であることをきちんと認識し、これからキャッシュレスが進む社会で育つ子どもにもしっかりと伝えてあげてください。