キャッシュレスは主婦の見方!キャッシュレス決済のメリットとは

更新日:2022/11/11

キャッシュレス決済のメリット、デメリット

2019年10月から始まった、消費税率10%。

食料品の軽減税率が適応されるものの、おむつやミルクなどの赤ちゃんグッズ、衣料品、小学生なら文房具など、子どもに関するものなどなど、日用品は10%。
主婦である私としては、とても頭が痛いです。

そういえば消費税が10%になる少し前からテレビやネット、雑誌でよく見かけるようになったキャッシュレスという言葉。

皆さんは消費税増税の軽減税率対策としてキャッシュレス決済という決済方法があるのをご存じでしょうか。

すでにキャッシュレス決済を何らかの形で使っている人から、
「現金のほうが便利・管理しやすいから、キャッシュレス決済に興味はあるけどまだ使っていない」
という人まで、ぜひ覚えておきたいキャッシュレス決済のメリットについて大公開します。

主婦である私の目線から見たメリットをまとめていますので、便利に使いたい人、現金派だけど得をしたい人、ぜひ参考にしてください。


森野みや子 氏
アトムくん編集部の主婦ライター。
忙しい主婦(夫)にだってお金の悩みがつきもの。
みなさんに代わって、みっちり調べ上げた内容をわかりやすくお届けします!

キャッシュレス決済とは

消費税増税とともによく目や耳にするようになった「キャッシュレス決済」。

キャッシュレス決済とは、簡単に言えば支払い時に現金を使用しない決済方法を指します。

キャッシュレス決済は、店頭での支払いだけでなく、私たちの生活で支払いが発生する場合に現金以外の支払い方法を取れば、キャッシュレス決済に該当します。

そのため、現金派だと思っている人でも気が付かない間にキャッシュレス決済を利用していることも少なくないのです。

キャッシュレス決済には主に以下のものがあります。

キャッシュレス決済の種類

  • クレジットカード
  • 電子マネー
  • デビットカード
  • 口座振替
  • スマホアプリ

買い物をしたときに代金をクレジットカードやデビットカードで支払うのは、代表的なキャッシュレス決済です。

他にも、WAONや楽天Edy、Suicaなどにあらかじめお金をチャージして使用したり、関西圏のICカードPiTaPaやdocomoのiDなど利用した分だけ請求される電子マネー決済、近年広がってきたスマホアプリ(例えばPayPayやLINE Pay、楽天ペイなど)を通じてQRコードを読み取り、決済を行うスマホアプリ決済も多くなりました。

また、公共料金や携帯電話代などを口座振替にしている人も多いですよね。

実は口座振替も、キャッシュレス決済のひとつです。

このように、私たちの生活のなかで気が付かないうちにキャッシュレス決済を利用している、ということも多いのです。

次に、キャッシュレス決済と現金決済の違いについて紹介します。

キャッシュレス決済と現金決済の違い

実際に現金もキャッシュレス決済も併用している主婦の私が、自分で感じたキャッシュレス決済と現金決済の違いをまとめてみました。

支払い
スピード
使える場所 お得度 その他
コスト
手間
現金
キャッシュレス決済

支払いスピード

同じ商品やサービスを利用して、代金を支払うスピードを比較すると、キャッシュレス決済の方がダントツで早いです。

現金の場合、小銭を出すのに手間取ることがあります。

ほかにも、キャッシュレスができない現金払いのみの習い事の月謝や、ママ友同士のランチ会があると「おつりがないようにぴったり用意してください」といわれることも多いですよね。

そうすると、そのためにどこかで両替したり、お買い物の時にお札で支払ったりして細かいお金を作ったりと、ぴったりの現金を用意するのにどれほどの手間がかかることか…。

キャッシュレス決済の場合、支払方法にもよりますが現金よりもスピーディです。

クレジットカードなら提示してサインしたり、暗証番号打ったりするだけ。(お店によってはクレジットカードをかざすだけで決済できてしまうことも・・・!)

電子マネーやスマホアプリ決済なら、あらかじめチャージしておけば端末などにタッチするだけで支払いがスピーディに完了します。

※キャッシュレス決済において、チャージ残高不足になるとレジでチャージする手間がかかる場合があるため、表は〇にしました。

使える場所

使える場所は断トツで現金のほうが多いです。

自動販売機でも最近1万円札が使えるところもたくさんありますよね。

いっぽうでキャッシュレス決済は、「クレジットカードは使えるけれども、電子マネーは使えない」というところもまだまだあります。

特に、昔ながらの商店なら現金払いのみという場合も。

使える場所は現金に軍配があがりますが、ネットショッピングの普及と同時に、今後キャッシュレス決済ができる場所もだんだん増えていくのではないでしょうか。

お得度

お得度は今のところキャッシュレス決済がダントツでしょう。

キャッシュレス決済は、クレジットカードや電子マネー、スマホアプリ決済でも利用金額に応じてポイントが付帯されるポイント還元があります。

さらに、キャンペーンなどでポイント還元率が上がったり、お得なクーポンがもらえたりもします。

現金では、特定の店舗を繰り返し使うと付帯されるスタンプカードやポイントカードがありますよね。

とはいえ、キャッシュレス決済でもスタンプやポイントは付帯してくれます。

キャッシュレス決済それぞれで付帯されるポイントに加えて、店舗のスタンプやポイントもダブルで得られるので、二重でお得ですよね。

このキャッシュレス決済、2019年10月1日の消費税率の引き上げに伴い、キャッシュレス・ポイント還元事業(キャッシュレス・消費者還元事業)という、キャッシュレス手段でお買い物をされた場合にポイントを還元する事業ができたんです。

これについてはまた後ほどご紹介いたします。

その他コスト

現金は支払時、余分なコストはかかりません。
ところが、キャッシュレス決済の場合利用するだけでコストがかかることも多いです。

例えば、クレジットカードなら年会費、電子マネーなら電子マネーカードの購入費用、口座振替なら手数料などですね。

キャッシュレス決済のポイント還元やその他のお得なクーポンなどで十分元は取れるのですが、コストがかかるという点だけ比較すると、現金は利用コストがかからないと言えるでしょう。

手間

これは私が個人的に現金とキャッシュレス決済を使って感じた手間についてですが、「めんどくさい」「手間がかかる」と感じたのは、両方とも同じくらいです。

例えば現金なら小銭を出すときやお札しかなくて少額の支払いをしてお釣りの確認で待たされるとき、などです。

あと、自動販売機や券売機などで使うと、硬貨やお金の形状によってはなかなか読み取ってくれず、何度も戻ってきてイライラすることもあります。

キャッシュレス決済の場合は、使っているときより使う前の手間が大きいので、その点です。

クレジットカードなら申し込みをして、審査が通ってやっと手元に届きますよね。

電子マネーなら支払い前にチャージしなければいけませんし、スマホアプリは利用登録をして、アプリのダウンロードをしなければいけません

口座振替も、銀行の窓口や郵送で手続きを行います。

けれども、現金は利用するたびに手間を感じることがありますが、キャッシュレス決済は申し込みやチャージなど、利用する前のみに大きな手間を感じるだけで、あとは快適に使えます。

「キャッシュレス決済は何だかめんどくさそう」と考えている人は、私のように使う前の手間が面倒、と感じる人が多いのではないでしょうか。

もしもそうなら、申し込みやチャージなどの使う前の手間さえ乗り切ってしまえば、あとは現金よりも手間なく使えますよ

キャッシュレス・ポイント還元事業(キャッシュレス・消費者還元事業)とは

先述したキャッシュレス・ポイント還元事業(キャッシュレス・消費者還元事業)ですが、これは、消費税率の引き上げによって落ち込んでしまいがちな需要を消費税増税前のように戻すため、おもに消費者や中小企業を対象として行われる国の支援事業です。

私たち消費者は、キャッシュレス消費者還元事業の対象店舗マークのあるお店で、対象となっているキャッシュレス決済方法やサービスを利用して決済をすると、2%または5%のポイント還元が受けられるというお得な支援制度が受けられます。

対象店舗や対象となるキャッシュレス決済は、以下のサイトで確認してみてくださいね。

キャッシュレス決済、現金ともにそれぞれが優れている点はたくさんあります。

次に、主婦の私だからこそ感じたキャッシュレス決済のメリットを紹介します。

主婦がキャッシュレスを利用するメリット

メリットのイメージ

私は在宅で毎日執筆をこなすライターでもあり、小学生と幼稚園生の男の子2人を育てる主婦でもあります。

毎日忙しい日々を送っている主婦でもある私が、そういえば初めて触れたキャッシュレス決済が、その時一番使っていたスーパーで作ったクレジットカードでした。

私のように、主婦の皆さんは毎日自分の時間をなかなか持てないほど忙しい日々を送っている人も多いでしょう。

そんな主婦という立場である私から感じた、キャッシュレスを利用するメリットは以下の通りです。

  • 支払いがとにかく楽
  • 急いでいるときでもスピーディ
  • ポイントでさらにお得
  • 家計管理が楽
  • 万が一紛失しても取り返せる可能性がある

支払いがとにかく楽

現金と比べてキャッシュレス決済の最大のメリットといえば、とにかく支払いが楽ということです。

毎月当たり前のように口座振替にしている公共料金などの支払い、すべて「今日から現金払いでお願いしますね、おつりなしで!」と言われたら、どうしますか?

現金でしか支払えない月謝や幼稚園、学校などの集金は小銭集めに走り回る主婦の人も多いはず。

私の長男は小学生なのですが、小学生といえば給食費。

実はこれ、自治体によって全く集金方法が違うんですよね。

私は転勤族妻でもあるのですが、以前住んでいたところでは給食費の支払いは、昔ながらの現金集金のみでした。

給食費を長男に渡すときは「なくさないでね!」と声をかけたり、何よりお釣りなしぴったりで用意したりと、ただ給食費を払うだけなのにとっても手間がかかります。

何よりも、担任の先生や事務の先生など、集金をする人もとても手間なのではないでしょうか…。

しかし、今住んでいるところの給食費は口座振替!

現金集金ではなく口座振替なので長男に給食費を渡して「なくさないでね!」と声をかけなくてもよくなったことやお釣りなしにぴったり給食費を用意することもなくなったのでとても楽です。

「どうして現金払いだけなんだろう…」そう考えたときが、キャッシュレス決済の便利さに気づく一歩だったりします。

急いでいるときでもスピーディ

「電車が来ちゃう!」
「レジで後ろに長蛇の列!」
などなど、支払いを急ぎたいときってたくさんありますよね。

私は実は
「早く支払わなきゃ」
って思ったタイミングって、独身のときよりも主婦になったときの方が多くなりました。

子どもがまだ小さいときには、抱っこひもやベビーカーに入れている子どもがいるので、普段よりもお財布を出すのに時間がかかってしまうこともあります。

小銭がたくさんあるときなら、レジでできるだけ小銭を出したいと思っていても、子どもがぐずったり、後ろにたくさん人が並んでいたりすれば「早くしなきゃ!」と結局お札で出して、小銭がさらにかさばることもありました。

子どもが小さいときは、レジ恐怖症になってネットショッピングやネットスーパーしか使わなかったことすらあります。

それが、キャッシュレス決済ならクレジットカードはもちろん、お財布をたたんだままでタッチしたり、スマホをタッチしたりするだけで支払いが済みます。

とてもスピーディに支払いが済むので、とっても助かっています。

駅のホームで子どもたちと電車を待っているとき、もうすぐ電車が来そうなタイミングで「喉乾いた!なんか飲みたい!」と言われても、キャッシュレス決済なら自販機でもタッチでジュースが買えるのは感動しました。

ポイントでさらにお得

ご存知の方も多いと思いますが、キャッシュレス決済で付くポイントがとにかくお得です。

ポイントを買い物の支払いに足しにすると、特にお得感を感じますよね。

私はキャッシュレス決済でたまっているポイントは都度使うようにしているのですが、お買い物のたびに少し安く買えるので、お得だなあとよく実感しています。

家計管理が楽

家計を管理するために、家計簿をつけている人も多いと思います。

けれども、家計簿付けるのってとても面倒ですよね。

私は、クレジットカードや電子マネーで使う家計の先をあらかじめ決めておいて、それで家計管理をしています。

クレジットカードは使った履歴が残りますし、電子マネーは現金をチャージするので、いつどこで何を使ったかの管理も、家計簿より楽だと感じています。

ちなみに、家計簿自体はマネーフォワード MEにクレジットカードを連動させて管理しています。その月は何に幾ら使ったか可視化できて便利ですよ!

万が一紛失しても取り返せる可能性がある

現金は紛失してしまっても、自分の名前が書いてあるわけではありませんので手元には戻りませんよね。

いっぽうでクレジットカードや電子マネーなどは、万が一紛失しても手元に戻ってくる可能性があります

また、手元に戻らなくても紛失に気付いた時点で利用停止すれば、勝手に使われてしまうということも防げます。

主婦がキャッシュレスを利用するデメリット

デメリットのイメージ

主婦にとってキャッシュレス決済はとても便利!お得!と思う反面、不便を感じたり、逆に損してしまったりすることもありました。

私がキャッシュレス決済を利用して感じたデメリットは以下の通りです。

  • ポイントには有効期限がある
  • 利用開始まで面倒

ポイントには有効期限がある

クレジットカードや電子マネーを使ってたまるポイントには、有効期限があります。

そのため、気が付かないうちにたまっていたポイントを失効してしまうということもありました。

また、私はまだ利用していないのですがスマホアプリのキャッシュレス決済の場合、現金で購入したポイントも有効期限があるものも多いようです。

電子マネーはチャージした金額は電子マネー、現金と同じ扱いなので有効期限はありませんが、スマホアプリの場合その決済方法に応じたポイントを現金で購入することになるので、有効期限があります。

使わないうちにポイントが有効期限切れになってしまった…!ということがないように、管理しながら使わなければいけないと感じました。

ポイントが管理しきれない

とにかくポイントが貯まってお得、割引になってお得、クーポンももらえてお得!とあれもこれもキャッシュレス決済を登録してしまうと、管理しきれません。

利用開始まで面倒

キャッシュレス決済は、利用するときに何かしらの手続きをしなければいけません。

クレジットカードなら申し込み、電子マネーならカード購入やアカウントの紐づけ、スマホアプリもアプリのダウンロードや同じく紐づけ…。

あっお得だ、利用したいなと思ったときには、手続きが面倒なため結局使わないということもあります。

キャッシュレス決済を管理するためにも、私は「使いたい」と思ったものだけクレジットカードや電子マネー、スマホアプリの利用開始の手続きをするようにしています。

自分が使いたいな、と思ったものなら手続きもまだ苦ではないと思えるからです。

フリーライター主婦が選ぶおすすめのキャッシュレス

キャッシュレス消費者還元事業の対象にもなっていて、今私が使っていて特に良いと感じた、キャッシュレス決済サービスを2つ紹介します。

イオンカードセレクト

フリーライター主婦が選ぶおすすめのキャッシュレス

転勤先で一番よく使うスーパーのクレジットカードを持つことにしているのですが、今はイオン系のスーパーと、ネットスーパーをよく使っているため、イオンカードセレクトを申し込んで使っています。

WAON一体型なので、クレジットカード払いでもWAONをクレジットカードからチャージして使うことも可能。

私はクレジットチャージで、WAON支払いにし、WAONポイントをためてお買い物に使っています。

イオン系の店舗で毎月20日と30日に5%オフになるお客様感謝デーや、イオンカード所持の人のみに送付されてくる割引クーポンも活用できます!

イオンカードにはいろいろな種類がありますが、なぜセレクトにしたかというと、年会費がかからないのとETCカードも無料で持てるからです。

転勤族なので、帰省のときは高速道路をよく使うのでETCカードがあるのはとてもありがたいと思っています。

楽天カード

フリーライター主婦が選ぶおすすめのキャッシュレス

楽天カードは独身のときからお世話になっています。

年会費無料で申し込み時にポイントがもらえるのと、子供用品を探すときに楽天市場で買い物する機会が多いので、ポイント〇倍の日などを狙って使っています。

今は楽天カードを提示するだけでポイントが貯まるお店も増えましたよね。

ポイント還元の機会も多いのですが、クレジットカード利用以外のポイントは有効期限があるので気をつけながら使っています。

執筆者からのコメント
森野みや子

主婦である私が感じた、キャッシュレス決済のメリットやデメリット共に、これから始まるキャッシュレス消費者還元事業について紹介しました。

キャッシュレス決済は上手に使えば毎日のお買い物がとてもお得になります。

キャッシュレス消費者還元事業もあわせて、日々のお買い物にぜひ役立ててくださいね。