投資初心者におすすめ!手元のポイントを使って0円で始められる投資の方法

更新日:2022/11/11

0円投資

「老後資金2,000万円」 や「人生100年時代」 といわれるなか、老後の資金作りへの関心が高まっています。

「預貯金だけではなく資産運用の勉強もしなければ・・・」
と何となく考えてはいるけれど、なかなか投資に踏み切れないという方も多いのではないでしょうか。

そんな方に紹介したいのが、買い物などで貯まったポイントで始められるポイント投資です。

「投資は怖い・・・」
「投資はまとまった資金がないからできないんでしょ?」
そう感じて投資が始められない方のために、買い物などで貯まったポイントを活用した投資をご紹介します。


女性とシングルマザーのお金の専門家 加藤 葉子 氏
女性とシングルマザーのお金の専門家

離婚を機にお金の勉強を始め、3年間で子どもの教育費を貯めた経験を持つ。
自身のブログ「女性とシングルマザーのお金の話」に全国の女性から切実なお金の相談が寄せられ、NHKのWEBコラム執筆を機に独立。
保険などの金融商品を販売しないお金の専門家として講座・執筆・相談など年間約700件。
現在は、女性ファイナンシャルプランナーのための研修や勉強会の運営も行っている。

ファイナンシャルプランナー 西本 美乃 氏
中学校講師、生命保険会社・保険代理店を経て、現在は金融商品を扱わないFP『3世代の夢をかなえるお金の専門家』として活動中。
「もっとみんなでお金の話をしませんか?」をキーワードに、子育てママと子ども向けのマネー講座を開催。
私生活は2児の母であり、夫の祖母と両親との7人家族。

手元のポイントを活用した投資 とは?

買い物などで貯まったポイントを活用した投資は、ポイントさえあれば気軽に投資を始められるので、今注目を浴びています。

このサービスは、大きく2つに分類されます。

ポイントのまま運用するタイプのポイント運用と、ポイントを現金に換えて、その現金をもとに実際に証券会社で販売されている投資信託等を購入するポイント投資があります。

ポイント運用 ポイント投資
ポイント活用方法 ポイントのまま運用 現金に換えて運用
受取時 ポイントで受け取り 現金で受け取り
証券会社の口座開設 不要 必要
運営する会社 ポイント運営会社 証券会社
ポイントの種類
  • 楽天ポイント
  • dポイント
  • 永久不滅ポイント
  • Pontaポイント など
  • 楽天ポイント
  • Tポイント など

投資の体験ができるポイント運用

ポイント運用は、証券会社の口座の開設の必要がないため、すぐにスタートできます。

手元にポイントがあれば、用意されたコースを選んですぐに始められるこのお手軽さが魅力です。

また選択するコースの種類が少ないため、「たくさんの金融商品のどれを選べばよいのかわからない」という方にも、コースが選びやすくなっていて、中には取り扱うコースが1本だけの会社もあります。

その他、ポイント運用はサービス利用料がかからないことが多いのも嬉しい点です

より本格的な投資を視野に入れるならポイント投資

ポイント投資は、証券会社がサービスを行っています。

利用者は証券会社で口座を開設し、投資信託の中から商品を選びます。
ポイント運用よりも多くの商品の中から選ぶことができ、ポイントを活用するだけでなく、いずれは本格的に投資をしたい方におすすめです。

ポイント投資で注意したいのが、手数料について。
株式を購入できる会社もあり、この場合サービス利用料がかかります
また投資信託にも、購入時や保有中にかかる費用があるため、事前に確認しましょう。

ポイント運用サービスを比較!

筆者は、楽天の楽天ポイントと、クレディセゾンの永久不滅ポイントを保有していたので、2社のサービスを利用してみました。

それぞれの特徴をご紹介していきます。

ポイントと運営会社 楽天ポイント:
楽天
永久不滅ポイント:
クレディセゾン
利用可能ポイント 100ポイント単位で運用 
通常ポイントのみ可 運用は1ポイントから可
コ―ス おまかせ
コース
2本

  • アクティブ(積極運用)
  • バランス(安定運用)
テーマ別
コース
2本

  • 米株コース
  • 日本株コース
株式 3銘柄※

  • カルビー
  • ホンダ
  • 日清食品HD
その他

ポイントは、楽天証券のポイント投資でも利用可能

※ストックポイントに交換して利用

コースは2本のみ!シンプルさが特徴の楽天ポイント

楽天ポイントクラブサイトからお持ちのIDとパスワードでログインし、ポイント運用のメニューを選びます。
通常ポイントが100ポイント以上あれば、すぐに運用が始められます。

運用コースは2つだけ。

どちらを選ぶかを迷う方は、両方選ぶこともできます。
少額ずつ運用して、ポイント数の動きがどう違うのかを実際に比較してみるのもよいですね。

私の場合アクティブコースは、今2%増えて300ポイントが306ポイントになっていました。

投資なので、毎日株価が変動するように、毎日ポイント数の増減があります。
このような価格の動きを追ってみることで、投資をまずは体験してみてくださいね。

資料:スマホ画面キャプチャを執筆者が加工

株主にもなれる!クレディセゾンの永久不滅ポイントで運用

楽天と同じように、セゾンポイント運用サイトの<ポイント運用をさっそくはじめる>を選ぶと、ログイン画面に進みます。
IDとパスワードを入力したら、利用開始。

株式のコースを選んでみました。

永久不滅ポイントをストックポイントに交換するひと手間がかかりますが、ストックポイントの合計が1株分になったら、本物の株と交換できる仕組みになっています。

ポイント運用で株主になれる!ポイントをコツコツと積み立てようと思います。
夢がありますね。

投資が初めての方は、まずは少額のポイントを使って、こちらのポイント運用から始めてみるとよいでしょう。

毎日上がったり下がったりするリスクを経験してから、本格的なポイント投資なども取り組むとよいでしょう。

ポイントを活用した投資でうれしい副効果

ポイント投資には、ポイントを有効活用できること以外にも、嬉しい効果がありました。

今まで何気なく利用していたポイントサービスを整理することができ、ポイントを消化するためだけの無駄な買い物も減ったのです。

それぞれ詳しくご紹介しますね。

ポイントの整理

複数枚のポイントカードやクレジットカードを持ってポイントが分散していました。

このサービスを始めてからは、何気なく貯めていたポイントを資産として意識し、効率良くポイントを貯められるようカード類を整理できたのです。

ポイント消化のための無駄な買い物がなくなる

有効期限のあるポイントは、失効間近になって無理に消費してしまい、無駄な買い物の原因になってしまいがちですよね。

ポイント運用をすることで、ポイントは運用ポイントに移行されるため、有効期限は気にしなくてもよくなります

例えば、楽天の通常ポイントの有効期限は、最後にポイントを獲得した月を含めた1年間とあります。

ポイントが失効する前に、ポイント運用を始めることで、結果的にポイントの期限を延ばすことができるといえます。

ポイント投資の場合は、ポイントが現金に換わるため失効の心配はなくなります

ポイントを活用した投資にもリスクがある 投資の注意点

ポイントを活用した投資は、投資初心者に利用しやすいサービスといえますが、このサービスも投資のひとつでリスクがあります。

投資で気を付けたい注意点3つをまとめました。

気を付けたい3つの注意点

  • まとまったお金を一度に投資しない(時間分散)
  • ひとつのタイプに投資しない(商品分散)
  • 手数料は必ず確認を

時間分散

一度にまとまったお金やポイントを投資してしまうと、値下がりしたときにダメージが大きくなります。

月ごとなど数回に分けて投資しましょう。

商品分散

できれば、ひとつの金融商品やサービスに集中させないようにしましょう。

ポイントを活用した投資でも複数の会社の株式や、株式と投資信託を組み合わせるなどしておくと、ひとつの株式の価格が下がっても他でカバーができるということがあります。

手数料は必ず確認を

ポイントを活用した投資でも、購入する金融商品や利用するサービスによって、かかるコストは変わります

売買手数料など、他にもかかる手数料はあるか、どのくらいかかるのかも確認しましょう。

例えば、投資信託を購入する場合は、商品ごとに購入時にかかる手数料や保有中にかかる費用設定されています。

最近ではノーロードという購入時の手数料が0円の商品も販売されているので、このような投資信託にかかる手数料は購入する前に十分に確認するようにしましょう。

※購入時手数料がかからない投資信託のこと。

監修者からのコメント
加藤 葉子 さん

投資の知識は、これから貯金をふやしたい方に必要な知識です。

ポイントを活用した投資は、選べるコースもシンプルで手軽!初心者さんでもはじめやすいので魅力的です。

一度お手元のカードのポイントを確認して、ポイント整理からスタートしてみてくださいね。

執筆者からのコメント
西本 美乃さん

ポイントを活用した投資のサービスが、投資初心者にとって、身近な資産運用のひとつとして、投資を考えるきっかけになればと期待しています。

ポイント投資の中には、ポイントと現金を併用できるサービスもあります。

ただ、ポイント運用から始めて、そろそろ貯蓄もつかって投資の規模を大きくしてみよう…という段階では要注意。

貯蓄とのバランスを考えて、投資の割合が大きくなり過ぎないように気を付けましょう。