楽天銀行カードローンの返済額はどれくらい? 返済計画をたてて計画的に利用をしよう
更新日:2019/02/08
楽天銀行カードローンは銀行カードローンの中でも低金利で、比較的に入会しやすいと評判のカードローンです。
一般的に銀行カードローンは消費者金融カードローンに比べると低金利ですが、カードローンは全体的に見てローン商品の中では最も金利が高い商品です。
そのため、比較的低金利の楽天銀行カードローンも、なるべく利息負担を軽減する返済を心がける必要。
今回は楽天銀行カードローン「楽天銀行スーパーローン」の返済方式や返済額について徹底的に解説し、金利負担を軽減する返済方法についてもご紹介します。
楽天銀行カードローンの最低返済額は?
楽天銀行カードローンの基本的な返済方式は残高スライドリボルビング方式です。
リボルビング方式の返済方法(リボ払い)は利用限度額の範囲内で追加融資をしても、返済金額にほとんど変化がありません。
ただし、「残高スライド方式」では、借入残高が一定以上になると自動的に返済金額が増額されます。
そうしないと、返済を続けていくうちに返済金額が毎月の利息金額を下回るので、残高が減るどころか未払利息が増え続けることになり、永久に返済し続けなければいけなくなります。
そのため楽天銀行カードローンの最低返済金額は以下のように残高によって変化する仕組みです。
借入残高 | 最低返済額 |
---|---|
10万円以内 | 2,000円 |
10万円超30万円以内 | 5,000円 |
30万円超50万円以内 | 10,000円 |
50万円超100万円以内 | 15,000円 |
100万円超150万円以内 | 20,000円 |
150万円超200万円以内 | 30,000円 |
200万円超250万円以内 | 35,000円 |
250万円超350万円以内 | 40,000円 |
350万円超400万円以内 | 45,000円 |
400万円超500万円以内 | 50,000円 |
500万円超600万円以内 | 60,000円 |
600万円超700万円以内 | 80,000円 |
700万円超800万円以内 | 100,000円 |
たとえば30万円借りた場合、金利は最高限度である年14.5%が適用されることが多いため、これを使って計算すると毎月の利息は以下の通りです。
30万円の借入であるため最低返済金額は5,000円となり、返済の内訳は利息:3,575円、元金:1,425円が返済されます。仮に返済額が10万円のときの2,000円だったとしたら、利息すら支払えないということになってしまうため、これを回避する意味でも残高スライド方式という返済方法が採用され、すこしでも元金の返済することができます。
だからといって最低返済金額での返済では完済するのは随分と先になってしまうので、最低返済額だけの支払いはあまりオススメすることはできません。
30万円借りて最低返済額で返済し続けるとどうなる?
仮に30万円を年14.5%で借り入れをして最低返済額で支払い続けると、返済期間や返済総額はどうなるでしょうか?
借入利率:年14.5%
支払回数:160回
支払総額:577,161円
シミュレーション結果を見ると最低返済金額で支払い続けると完済するまでの支払い回数は160回、つまり13年以上も返済し続けることになります。
しかも返済総額は577,161円なので、借入元金30万円を差し引くと277,161円も利息を支払うことに!
低金利と言われている楽天銀行カードローンでさえ、これだけの利息負担が発生してしまうため、最低返済額での返済がオススメできないという理由がわかっていただけたのではないでしょうか。
楽天銀行カードローンの賢い返済方法は?
利息負担を軽減するためにはどうしたらいいのでしょうか?
楽天銀行カードローンは自動口座引き落としによる返済が基本です。
口座振替は毎月決まった日にちに定期的に最低返済金額が引き落とされますが、口座振替以外の随時返済と呼ばれる返済方法も利用でき、これを合わせて利用することで利息負担が減らせます。
自動振替だけでは利息は軽減できない
楽天銀行カードローンでは引落口座は楽天銀行の預金口座だけでなく、他行の口座を登録口座にすることができるので、楽天銀行の口座をわざわざ開設する必要はないのです。
ただし、すべての金融機関で利用できるわけではなく、また引き落としが可能な銀行であっても、楽天銀行カードローンの引き落とし日に指定できる「1日、12日、20日、27日」のどれでも選択できるというものではありません。
口座振替の指定や引き落とし日の選択ができない金融機関
・ゆうちょ銀行
・大和ネクスト銀行
・ローソン銀行
・GMOあおぞらネット銀行
1日、20日の指定できない金融機関
・じぶん銀行
12日の指定できない金融機関
・静岡中央銀行
・沖縄海邦銀行
・商工組合中央金庫
※上記以外にも信託銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、漁業協同組合など、一部指定できない金融機関あり
また、上記以外であっても毎月27日の引き落としは楽天銀行しか利用できないため、返済日として利用できるのは「1日、12日、20日」の3つです。
申込者は引き落とし日を指定することで、毎月決まった日どりに最低返済額が支払われます。
そのため、指定した日にちの前日には、口座に返済額以上の預金残高があるかを確認するようにしてください。
提携ATMからの随時返済を利用して利息を減らそう!
楽天銀行は自社ATMをもっていないため、借入や返済では提携する銀行やコンビニのATMを利用します。
楽天銀行カードローンで利用できる提携金融機関やコンビニのATMは全国10,000台以上あるため、おおむね日本国内のどこに住んでいても利用可能なATMが近くにあるはずです。
ただし借入でATMを利用する場合、下記の手数料がかかります。
借入金額1万円超:税抜200円
返済で提携ATMを利用する場合にはATM利用手数料は無料となるので積極的に活用しましょう。
随時返済をして少しでも残高を減らしたいという場合は、ほぼ24時間利用できるので便利です。
ただしATMを使っての返済は1,000円単位となるので、残金を一括する場合などは1円単位で返済可能なインターネット返済を活用しましょう。
インターネットバンキングからも随時返済できる!
楽天銀行カードローンの会員になると会員専用サイト「メンバーズデスク」が利用可能になります。
メンバーズデスクの会員登録をすることで各種照会や増枠申請、さらにインターネットバンキングを利用した「インターネット返済」を使えます。
インターネット返済が可能な金融機関のインタネットバンキングやモバイルバンキングを利用していれば、手数料無料で1円単位の返済がインターネットを通じ、いつでもすることができます。
ちなみに楽天銀行カードローンの指定する口座への振込返済も1円単位で入金できますが、振込手数料がカードローン利用者負担になってしまうので、利便性や出費の軽減を考えるならネットバンキングの活用がオススメです。
楽天銀行カードローンの利用条件と申込み方法
楽天銀行カードローンの利用条件と申込方法はどのようになっているのでしょうか?
楽天銀行カードローンの利用条件
楽天銀行カードローンを利用するためには年齢条件などをクリアする必要があります。
まずは楽天銀行カードローンの利用条件を確認してみましょう。
・満20歳以上62歳以下
※ただし、パートやアルバイトのかたは60歳以下
・日本国内に居住している
※外国籍のかたは、永住権または特別永住権が必要
・就労中で毎月安定した定期収入がある
・楽天カード株式会社、または株式会社セディナの保証が受けられる
パートやアルバイトでも申込は可能ですが、高額なカード利用枠の期待はあまりできません。
楽天銀行カードローンではカードローンを発行するかどうかは、保証会社の楽天カード株式会社か株式会社セディナの審査によって決定します。
審査基準は銀行融資の基準ではなく、ノンバンクの審査基準が適用されるとみられるので難易度はそれほど高くないと考えられています。
過去に金融事故などがない限りは、楽天銀行カードローンの審査通過はそれほど難しくないのではにでしょうか。
楽天銀行カードローンの申込みの流れ
楽天銀行はネット銀行なので店舗展開をしておらず、自動契約機なども設置していません。
また、電話による申し込みも受け付けていないため、スマホやPCなどからインターネットを利用します。
ネット申込みのメリットとして24時間365日受付けしている点にあり、いつでもどこからでも申込めます。
楽天銀行カードローンの申込みの流れは以下の通りです。
2.申込み受付完了メールを受信
3.審査実施後、メールで結果を受信
4.勤務先に在籍確認電話
5.申込者に電話で契約内容の確認
6.必要書類を提出
7.ローンカード発行
※楽天銀行以外の口座引落の場合、口座振替依頼書を発送
楽天銀行カードローンの必要な申込書類は、本人確認書類と収入証明書です。
他の銀行カードローンで収入証明書の提出は「申込金額が50万円を超える」などの条件に合致する場合のみ提出していますが、楽天銀行カードローンではそうした記述がなく申込者は必ず提出します。
楽天銀行カードローンのメリットとデメリット
最後に楽天銀行カードローン「楽天銀行スーパーローン」の特徴やメリットとデメリットをまとめました。
楽天銀行カードローンのメリット
楽天銀行カードローンのメリットは、なんといっても低金利という点にあります。
楽天銀行カードローンの金利は年1.9%~14.5%ですが、他行のカードローンと比較する場合は最高金利で比較しましょう。
最低金利が適用されるためには高額な年収が必要なので、一般的には最高金利が適用されると考えたほうがいいからです。
年14.5%の最高金利はメガバンクのカードローンと比較してもトップクラスとなっています。
さらに楽天グループの銀行らしく各種キャンペーンが豊富な点もメリットのひとつです。
楽天銀行カードローンの主な入会特典は以下のとおりです。
・入会だけで楽天スーパーポイント1,000ポイントがもらえる
楽天銀行カードローンのデメリット
楽天銀行カードローンのデメリットとしては、申込方法がインターネット申込みに限られているという点です。
たしかにネット申込みは24時間対応なので、いつでも申し込みができて便利ですが、インターネット環境がない人やネットにうとい高齢者にとっては反対に不便となります。
インターネット銀行だからという理由は十分理解できますが、せめて他行では実施している郵送や電話での申込方法も欲しいところです。
まとめ
楽天銀行カードローンの金利は銀行カードローンの中でもトップクラスの低金利ですが、それでも最低返済額で支払いを続けていると高額な利息負担が発生します。
カードローンを利用する場合は毎月の定例弁済だけでなく、ボーナス月など余裕のあるときに必ず随時弁済を活用して残高を減らすことを心がけましょう。
利息負担に気をつけていれば楽天銀行カードローンは、急な出費に対応できる便利なローン商品です。