奨学金の返済が残っていると結婚に不利なのか?

更新日:2018/02/20

自分もしくは相手に奨学金の返済が残っている場合、奨学金といえど借金であることに変わりはありませんから、このまま結婚してもいいのか悩む人は多いのではないでしょうか。

「繰上げで完済すべきか、そのぶんを貯蓄に回すか」
「結婚前に、相手が多額の奨学金を抱えていることが発覚した…」

結婚は一生に一度のことだからこそ、慎重に考えていきたいものですよね。
就職し、社会人として働いていても、奨学金の返済というのはなかなかの負担になってくるものです。

奨学金返済と結婚について、「これが正解!」というモデルケースはないため、ご自身と結婚相手が納得できる方法を見つけることがもっとも大切です。
一緒に考えていきましょう。


奨学金が結婚のネックになるってホント?


奨学金の返済が残っているために結婚を躊躇してしまう、という人はわりと多いかもしれません。
漠然とした不安を抱くのではなく、「なぜそう感じてしまうのか?」ということをご自身で一度考えてみましょう。

奨学金があることを相手に隠していて、それがバレるのが怖いから?
借金を背負っている、という事実があるまま結婚したくないから?
もしくは、新生活と返済を両立していけるかどうか、わからないからかもしれませんね。

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結論をいうと、結婚したからといって奨学金の返済そのものが困難になることはありません。
結婚というと、式や新婚旅行といった初期費用がかさむものですが、そこさえ乗り越えられれば大丈夫。
パートナーと同居することで、家賃・生活費・食費等などが抑えられて生活にゆとりができ、これまでより速いペースで返済していける可能性も十分にあります。

ただしこれは、あくまでも「結婚後もこれまで通りに働き、自分で返済している人」の場合です。
結婚後に収入が減少したり、パートナーに返済をお願いしたいと考えている人ならば、もちろん話は変わってきます。
これについては、次項で詳しく説明しますね。

また、どんな事情があるにしても、結婚を考えている相手に奨学金の存在を隠すのはあまり良くありません。
もしこれまで言いそびれてしまっていたのならば、勇気を出して打ち明けることをおすすめします。
結婚した後になって相手に多額の奨学金があるとわかり、離婚に至ったというケースもあるようですから、なるべくお早めに…。


基本的には結婚後も自分で返す心づもりを


当たり前のことですが、自分が借りたものは自分で返すのが筋というものです。

親が借りる教育ローンなどとは違い、奨学金は、大学や専門学校などに進学する本人の名義でお金を借りる制度です。

保証人にでもなっていない限り、結婚相手にあなたの奨学金を返済する義務は一切ないのです。

結婚後も、ご自身の収入や貯金からコツコツ返していく心づもりをしておきましょう。
また、自分で返済するという意思を相手にしっかり伝えておけば、前項で述べた「奨学金がネックで結婚できない」なんてことにもなりにくいかと思います。

ただし、またしても例外はあります。

たとえば、婚約者が「結婚前に全額肩代わりする」と申し出てくれた場合。
いくら奨学金が低金利であるとはいえ、身内に借金があるという事実を極端に嫌がる人もいます。
経済力のある相手ならば、結婚前に自分が一括返済してスッキリさせたい、と考えるかもしれません。

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「自分が借りたお金なのに、相手に甘えるのはイヤだ…」とモヤモヤしてしまう方もいるかもしれませんね。
ですが、ちょっと考えてみてください。

もし、あなたが借りているのが第二種奨学金であるならば、少額とはいえ利息の負担がかかってきますよね。
その一括返済を相手にお願いすることで奨学金の総額を低く抑え、返済に充てる予定だったお金を将来のために回すという手段もあります。
そう考えると、肩代わりしてもらうのは決して悪いことではないと思いませんか?

経済状況に応じて、結婚相手と助け合って返済していくのも一つの手です。
いずれの場合も、あとから揉めることがないよう、まずは自分の意思を相手に伝えて相談することが大切ですね。

休職時には返還期限猶予を活用しよう!

出産・育児、病気などの理由で休職する場合、日本学生支援機構に願い出れば、減額返還や返還期限猶予が適用してもらえることもあります。
収入が減少し、これまで通りの返済が難しくなった場合には、これらの制度を活用するようにしましょう。


返済と貯蓄の最適なバランスは人それぞれ!


奨学金の残高と同じくらいの貯金がある場合、結婚前に全額を繰り上げ返還してしまうか、それともある程度の貯金を残しておくべきか、というのは悩ましいところですよね。
※奨学金の繰り上げ返済に関しては「繰り上げ返済で奨学金の返済負担は減らせる」を参考にしてください。

あくまでケースバイケースなので、「どちらがよい」と一概には言えません。
一つ前の項で述べたような「借金がある」という事実を嫌がる結婚相手ならば、返済を最優先にした方がいいでしょうし、蓄えの少なさを懸念するならば貯金に注力した方がいいでしょう。

女性の楽しい妄想

筆者のオススメは、貯金をある程度残した状態で結婚に臨むこと。

結婚初期というのは、なにかと出費がかさむものです。
婚約から新婚旅行までにかかる費用の総額は、平均で450万円を超すと言われています。
もし親からの援助が受けられるとしても、なかなか大変な金額ですよね…。

また、結婚後に住宅の購入や子供が誕生する可能性を考えると、さらなる資金が必要となってきます。
生活費や教育費などを合わせて、子供を一人育てるのにはおよそ3,000万円もかかってくると言われています。

生活を維持していくためには、働き続けるだけでなく、ある程度の蓄えがあった方が安心です。

今後必要となる出費を考えると、相手がよっぽど裕福でもない限り、貯金がほとんどない状態で結婚するというのはかなりリスクの高いことです。

奨学金は、住宅ローンなどの審査にも影響が出にくい借金ですから、結婚後にデメリットが生じる心配も少ないと考えられます。

また、あなたが借りているのが利息付の第二種奨学金ならば、残りの利息がいくらくらいになるのか計算したうえで、繰上返還するか否かを検討してもいいかもしれませんね。


まずは結婚相手とよく話し合おう


日本学生支援機構の「平成26年度学生生活調査」によると、現在なんらかの奨学金を受けている学生の割合は、全体の半数超にものぼります。
現状として、どちらにも奨学金の返済が残っていない夫婦の方が珍しいかもしれませんね。

育ってきた家庭が違うように、お金にまつわる価値観も人それぞれ違います。
借金が原因で、相手と揉めることになってはイヤですよね。

もっとも大切なのは、結婚前に相手とよく話し合うこと。
奨学金の返済が残っていることに対して、まずは相手がどう思っているのか知りましょう。

学業のために借りたものとはいえ、奨学金は借金の一種ですから、相手や相手の家族に快く思われないこともあるかもしれません。
奨学金の利用は決して悪いことではありませんから「今後どうやって返済をしていくつもりなのか」「一括返済した場合はどのように生計を立てていくつもりなのか」など、きちんと返済のめどを立てている旨を伝えることが大切です。

今後の結婚準備にかかる費用や二人の人生設計などを考慮したうえで、どう返済していくかを考えていけるといいですね。

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