国の教育ローンは金利年1.76% 優遇金利ならさらにお得に

更新日:2018/05/31

国民生活の向上に寄与することを目的として設立された日本政策金融公庫(以下、日本公庫)は、民間の営利目的の金融機関と違い、経済的に苦しいご家庭にも積極的な支援を行っています。

金利が低いことで有名な「国の教育ローン」もそのひとつ。
国の教育ローンなら年1.76%で借りられて最長15年かけて返済できるので、民間の教育ローンよりも返済負担を軽くすませられます。

金利 返済期間
国の教育ローン 年1.76% 最長15年
三菱UFJ銀行ネットDE教育ローン 年3.975% 最長10年
三井住友銀行教育ローン 無担保型 年2.975% 最長10年
みずほ銀行教育ローン 年3.475% 最長10年

母子父子家庭や交通遺児家庭など、特定の事情を抱えるご家庭に対してはさらなる金利引下げ制度も。

今回は国の教育ローンの金利システムについて深掘りしていきましょう。

国の教育ローンの概要について知りたい人は「国の教育ローンとは?奨学金との違いから利用条件、使い途まで」のページをチェックしよう!

国の教育ローンは年1.76%!固定金利の仕組みを解説

国の教育ローンの金利は、2018年2月22日時点で年1.76%となっています。
冒頭の表でも比較しましたが、年3%前後が相場の民間の教育ローンとくらべるとかなり低金利ですよね。

金利改定は毎年5月と11月に行われており、市場金利が大きく変動しない限りはこの年2回の改定を除いて見直される予定はないので、少なくとも2018年の5月までは年1.76%の低金利が続くでしょう。

前回の改定前(2017年10月以前)の金利は年1.81%、その前(2016年4月以前)の金利は年1.90%となっていたので、ここ数年の金利は下降傾向にあるようです。

国の教育ローン これまでの金利変動
2018年2月現在 年1.76%
2016年11月~2017年11月 年1.81%
2016年5月~11月 年1.90%
2015年11月~2016年5月 年2.05%

国の教育ローンの金利は「固定金利」です。

固定金利とは、はじめて借り入れた時の金利が完済までずっと続くこと。
現時点で国の教育ローンでお金を借りた方は、たとえ市場金利が上がったとしても完済まで年1.76%のまま金利が固定されます。

完済までずっと適用金利が同じなら、金利情勢によって利息額が増減することはありません。
利息額が一定に保たれる固定金利では、計画的な返済プランを立てることができます。

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固定金利と違い、市場金利と連動して適用金利が見直されることは「変動金利」といいます。

教育費のための融資制度のなかでもっとも高いシェアを占める「奨学金制度」では、固定金利で返済していくか、変動金利で返済していくかが借り手の自由に選べるようになっています。

年1.36%の優遇金利ってどんな家庭が対象なの?

国の教育ローンでは経済的に特に困窮している一部のご家庭に向けて年1.36%※の優遇金利を用意しています。
※2018年2月22日時点

優遇金利が受けられれば、その分利息額が少なくなるので返済負担が軽くなります。

たとえば100万円を10年かけて完済するとしましょう。
このとき、一般の年1.76%で借りた人は月々の返済額が9,200円、返済総額が109万600円になりますが、優遇金利の年1.36%で借りた人は、月々の返済額は9,000円、返済総額は106万9,500円で済みます。

国の教育ローンは元々が低金利なので金利優遇を受けたからといって爆発的に利息額が減らせるわけではありませんが、家計が苦しい人にとっては月々の返済負担が1円でも安くなるのはありがたいですよね。

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国の教育ローンで金利優遇が受けられるのは、次の4つの条件のいずれかに当てはまるご家庭です。

  • 母子家庭である
  • 父子家庭である
  • 世帯年収が200万円以内(所得122万円以内)である
  • 世帯年収が500万円以内(所得346万円以内)で扶養している子どもが3人以上いる

母子家庭および父子家庭の定義は、「配偶者のいない女性、または男性で、現在お子さんを扶養している方の世帯」となっています。
配偶者と離婚や死別なさったケースなどが該当します。

なお、国の教育ローンでは最長15年の返済期間が与えられますが、上記のご家庭と交通遺児家庭に関しては最長18年まで返済期間を延長してもらえる制度もあります。

優遇金利と返済期間延長のサービスがあれば、無理なく教育ローンの返済ができそうですね。

保証人なしで契約すると発生する「保証料」とは?

ローンで借りた金額のことを「元金」と呼びます。
ローン返済時にはこの元金に「利息」を足した額を返済することになりますが、国の教育ローンでは利息のほかに「保証料」も発生するので頭に入れておきましょう。

この保証料は、教育資金融資保証基金への支払いに充てられます。

◆教育資金融資保証基金とは?
連帯保証人に代わって、国の教育ローンの利用者を保証してくれる公益財団法人です。
もともとは国の教育ローン(当時「国の進学ローン」)の誕生にあわせて、公的な信用保証機関として発足され、平成22年に公益財団法人に移行されました。

教育資金融資保証基金への保証料は、国の教育ローンの「借入額」と「借入期間」に応じて、利用者ごとに個別に設定されます。

たとえば、30万円を5年間借りたときには5,454円の保証料が、100万円を10年間借りたときには3万5,685円の保証料が、それぞれ発生します。

保証料の算出には「日本公庫公式HPの国の教育ローン返済シミュレーション」の活用がオススメです。

国の教育ローンの返済シミュレーション結果

画像は100万円を5年借りる体で試した計算結果です。

保証料は日本公庫から融資を受ける際に、あらかじめ元金から差し引かれます。
あとから支払う必要はないので、この点は安心してくださいね。

連帯保証人が立てられれば、保証料は必要ない

連帯保証人が立てられるご家庭なら、教育資金融資保証基金を利用しなくても国の教育ローンが利用できます。
保証料を支払いたくないという方は連帯保証人を探してみましょう。

国の教育ローンで連帯保証人になれるのは、原則として次の3つの条件を満たす方です。

  • 借り主と別居および別生計である
  • 進学者・在学者の4親等以内の親族である
  • 進学者・在学者の配偶者ではない

審査の際には連帯保証人の源泉徴収票か確定申告書の控えが必要になります。

国の教育ローンの金利まとめ!

国の教育ローンの金利は原則として毎年2回見直されます。
2018年2月22日時点での金利は、一般で1.76%、優遇金利で年1.36%となっています。

金利は固定金利なので、契約時に設定された適用利率は完済まで変わることがありません。
返済シミュレーションで返済プランを立てたら、計画的に返していきましょう!

なお、国の教育ローンについて詳しいことは「国の教育ローンとは?奨学金との違いから利用条件、使い途まで」のページや「国の教育ローンって誰でも借りれるの?審査の基準と流れについて」のページでもわかりやすく解説しています。
お子さんの教育費に悩んでらっしゃる方は、あわせて参考になさってくださいね。

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