銀行カードローンの総量規制について5つの疑問を徹底解説

更新日:2017/11/17

銀行カードローンは、審査次第ではあなたの収入に関係なく融資が受けられる、便利なカードローンです。

銀行カードローンが便利な理由は、銀行が総量規制の対象外だから。

ところでみなさん、総量規制ってご存知ですか?

総量規制とは法律の専門的な言葉なので、普段の生活ではあまり耳にすることがありませんよね。

総量規制についてなんとなく知っているという方の中にも、「なぜ銀行カードローンには総量規制というルールがないのか」という詳しい事情までは知らない方が多いのではないでしょうか。

さて、今回はこのような、銀行カードローンと総量規制に関する疑問を5つ取り上げ、一つずつご説明しようと思います。

総量規制に関する知識がある人もない人も、きっと役立つ情報がありますよ。


年収の1/3以上借りられる銀行カードローン


銀行カードローンと総量規制に関する疑問で、今回取り上げるのは以下の5つ。

銀行カードローンと総量規制の5つ謎

  • ①総量規制って一体何?
  • ②どうして消費者金融と銀行ではルールが違うの?
  • ③銀行から他社の借入件数を聞かれるのはナゼ?
  • ④保証会社が貸金業者の銀行カードローンは総量規制対象?
  • ⑤主婦(主夫)だけど銀行カードローンならどこでも融資可能?

まず、このセンテンスでは「総量規制とは一体何か」という質問にお答えしていきましょう。

まず、総量規制の内容は、簡潔にいえば、貸金業者が個人にお金を貸すときは借り手の年収の3分の1を超えるお金を貸してはいけませんよというもの。

なぜこのようなルールがあるのかというと、総量規制が作られる以前には、一部の貸金業者(サラ金や闇金など)による異常な高額貸付や高金利貸付が横行し、それによって自己破産や自殺に陥る人が多かったからです。

そのような事態を打開すべく、国は貸金業法という法律を見直し、貸金業者による個人への過剰貸付を防ぐための決まりを作りました。

この改正貸金業法により制定された新たなルールが、今回ご説明していく総量規制です。

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総量規制が定められている貸金業法は、消費者金融や信販会社のような貸金業者を対象とした法律。

一方で、貸金業者ではない銀行には、貸金業法ではなく銀行法が適用されるため、総量規制は関係ありません。

銀行カードローンの公式HPなどを見ると、よく「銀行カードローンは総量規制の対象外」という宣伝文句を見かけますが、あれは銀行カードローンなら年収の3分の1を超える融資も受けられますという意味なのですね。

銀行カードローンの公式HPによく「銀行カードローンは総量規制対象外です」って宣伝文句が載っているけど、このことを言っていたんだね。
その通り!
銀行法が適用される銀行カードローンなら、総量規制の枠に縛られず、あなたの年収の3分の1を超えた融資が受けられるんだ。
おまけ:総量規制と不動産融資総量規制って関係あるの?

バブル時代を経験した人にとっては、総量規制と聞くと「不動産融資の総量規制」のほうが連想されるかもしれません。

不動産融資総量規制とは?

バブル期のいきすぎた地価高騰を抑えるために、1990年に国(当時の大蔵省)が導入した政策。
この政策により、金融機関による土地関係融資に制限が与えられた。

この不動産融資の総量規制は、結果的に国の予想を超えた地価下落をまねき、景気を後退させ、バブル崩壊の一因となりました。

さらには、不動産業界の経営そのものが危ぶまれる事態となったため、国は1991年にこの総量規制を解除しています。

このことから、当時を知る人の中には、貸金業における総量規制と不動産融資総量規制とを誤解して、「総量規制って1991年に解除されたんじゃなかったの?」と思う方がいらっしゃるようですが、不動産融資の総量規制と貸金業における総量規制とは全く別物です。


金融庁に聞く!銀行に総量規制がない3つの理由


銀行カードローンなら年収の3分の1を超える融資が受けられる、ということをお分かりいただいた時点で、何か引っかかることはありませんか?

筆者はこのことを初めて知ったとき、「そもそも総量規制って過剰な貸付を抑制するためのものなのに、銀行カードローンには総量規制の枠を超えた融資が認められるって、おかしくない?」とモヤモヤしてなりませんでした。

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そこで、今回筆者は、そのモヤモヤを金融庁に直接投げ掛けてみました。
金融庁の回答は、以下の通りです。

もしもし銀行カードローンはどうして総量規制の対象外なのでしょうか?

金融庁スタッフ
その理由は、貸金業者と銀行とでは適用される法律が違うからです。
総量規制は貸金業者に向けた法律での決まりなので、銀行とは関係がないのです。

なぜ総量規制は貸金業者だけに向けた法律なのでしょうか?

金融庁スタッフ
総量規制が作られた当時、銀行にはかつての貸金業者のような過剰貸付をする企業がなく、トラブルになっていませんでした。
そのため、総量規制は貸金業者だけを対象とされたのです。

でも、銀行に対してはそのような規制がないというのは、おかしな話ではありませんか?
もし個人に対し無責任な貸付をする銀行があったとしても、その銀行は法律上罪には問われないのでしょうか。

金融庁スタッフ
もっともなご指摘です。
しかし残念ながら、現時点で銀行に向けた総量規制に該当するような法律は存在しません。
その代わり、銀行は金融庁の監督の下業務を行っています。

なるほど。金融庁の監督とはどんなものですか?

金融庁スタッフ
金融庁は銀行に向けて監督指針(ガイドライン)を示しています。
その内容は多岐に渡りますが、例えば銀行が個人向け貸付をする場合、債務者の経済能力や返済能力を踏まえて、客観的に融資額を決めなければいけない、ということが示されています。

つまり、銀行は金融庁の厳しい監督の下業務を行っており、そもそも無責任な貸付はできないシステムになっている、というのが銀行に総量規制がない一番の理由のようですね。

もし金融庁の監督指針に銀行が違反したときには、直ちに行政処分が下されます。

行政処分の内容は業務改善命令や、業務停止命令、または免許の停止や取り消しなどがあります。

金融庁が答える、銀行が総量規制対象外な3つの理由

①銀行と貸金業者では適応される法律が異なるから
③貸金業改正当時、銀行は悪徳貸付をしていなかったから
②銀行は金融庁の厳しい監督の下業務を行っているから

そもそも銀行業は一定の資金力を金融庁に認められた者しか参入できないんだけど、一定の資金力ある銀行にとっては、行政処分のリスクを払ってまで過剰貸付をするメリットがないんだ。
行政処分ってニュースでたまに聞くけど、企業イメージが下がっちゃうもんね。
女優は歯が命っていうけど、銀行にとっては信用が命なわけだ。
その通り!
銀行にとっては、クリーンな商品を提供して消費者に選んでもらうことこそが、利益拡大の近道になるんだね。
安全な銀行だからこそ、金田くんも総量規制に縛られない融資が受けられるんだよ。

銀行を指導する全銀協の存在

銀行に厳しい指導をするのは、金融庁だけでなく、全国銀行協会もその1つです。
全国銀行協会は、銀行の健全な発展、経済成長、国民生活の繁栄、の3つを目的として設立された一般社団法人で、全国の銀行が法律や法令に違反しないように厳しくチェックしています。
参考HP:時事ドットコムニュース

おまけ:レイクって消費者金融?

テレビCMでもお馴染みのカードローンレイクは、かつては株式会社レイクという名の大手消費者金融でした。

そのイメージが強いからか、今でもレイクのことを消費者金融カードローンだと思っている方が多いようですが、レイクの経営は2011年に新生銀行に譲渡されています。

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つまり、現在のレイクは新生銀行が提供しているれっきとした銀行カードローン。


総量規制対象外の銀行があなたに借入状況を尋ねる理由


カードローン審査を受けた経験のある方ならご存知だと思いますが、カードローン審査時には金融機関から必ず聞かれることがあります。

それは、あなたが現在、他社からお金を借りているかどうかということ。

貸金業者があなたの現在の借入件数、借入額を気にする理由の第一には、総量規制が関係しています。

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一方で、総量規制の関係ない銀行カードローンでも同じ質問をされるのはナゼでしょう?

その答えには、上のセンテンスでもご説明した、金融庁の監督指針が関係しています。

金融庁の監督指針の中で、銀行は個人に対し無責任な融資をしてはいけないと決められています。

銀行カードローンなら年収の3分の1を超える融資も可能とはいえ、銀行も返済できる見込みの無い債務者に多額の融資をするわけにはいかないのです。

銀行があなたの現在の借入状況を気にするのは、あなたの経済状況を把握し、あなたの返済能力を見極めるため。

逆に言えば、審査の際にいかに自分の返済能力を示せるかが、多額の限度額を勝ち取るためのポイントになるということですね。


保証会社が貸金業者でも銀行カードローンは総量規制対象外


以前、銀行カードローンの保証会社が貸金業者であることを知った人から、このような質問を投げ掛けられたことがあります。

保証会社が貸金業者の銀行カードローンって、貸金業法が適用されて総量規制の対象になるのかな?

結論から言うと、銀行カードローンの保証会社が貸金業者であるかどうかに関わらず、銀行カードローンはすべて総量規制対象外です。

そもそも保証会社とは、銀行カードローンの債務者は借金を踏み倒したときに、債務者に代わって銀行に返済をする業者のこと。

つまり、保証会社が保証する相手は「銀行」であって、私たち債務者ではありません。

そして、私たちにお金を貸してくれる相手は、保証会社ではなく「銀行」です。

ですので、銀行カードローンの保証会社が貸金業者であろうとなかろうと、銀行カードローンが総量規制対象外であることには変わりありません。


専業主婦でも借りられるのが銀行カードローン


貸金業者は債務者の年収の3分の1以下の額しかお金を貸すことができないため、本人収入がない方は、貸金業者からお金を借りることはできません。

総量規制の例外である配偶者貸付を利用すれば、法律上は専業主婦の方でも貸金業者からお金を借りることができますが、手続きがややこしいため大手貸金業者のほとんどは配偶者貸付を採用していないのが現状です。

その点、総量規制対象外の銀行カードローンであれば専業主婦の審査も実施

銀行カードローンなら専業主婦でも融資が受けられるんだね!
ちょっと待って金田くん!
銀行カードローンの中でも、専業主婦への貸付をしていない銀行や、限度額に上限を設けている銀行があるんだ。
ちゃんとチェックしておこうね。

銀行カードローンの中でも、三井住友銀行カードローンでは専業主婦を利用対象外としており、申し込むことができません。

このように、銀行カードローンの利用対象者は商品ごとに微妙に異なるため、二度手間にならないためにも、申し込み前にはきちんとチェックしておくことが大切です。

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また、専業主婦が銀行カードローンを利用するときには、限度額よりも金利の低さや使い勝手の良さで商品を選ぶほうが賢いです。

返済負担を少しでも減らして借りれるカードローンを選ばれることをおすすめします。


まとめ


金融庁の厳しい監視のもとカードローンを提供している銀行なら、貸金業者とは違ってあなたの年収の3分の1を超える融資も可能。

総量規制の対象外の銀行カードローンなら、本人に所得のない専業主婦(主夫)のあなたでも審査によって融資が受けられます。

申し込みにあたっては配偶者の年収を聞かれたり、収入証明書を提出する必要もないので安心してください。

ただ本人収入があり、特定の銀行カードローン一社と長いお付き合いをしたいあなたには、金利幅が広い銀行カードローンを選択するのもポイントです。

銀行カードローンでより高い融資額を勝ち取るには、審査の中であなたの信用力を示し、返済能力をアピールすることがポイントです。

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